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Episode 5‐3
般若面の少女、シファが目を覚ますと、彼女は自分が知らない場所に連れてこられていることに気がついた。お面がずれて顔は半分見えている状態だった。
「目が覚めたみたいね」
女の声がしたほうを見る。
紫ローブの女と青コートの男がこちらにやってきた。シファの前に椅子を置き座ると、女は言った。
「私のことはヴィオレッタと呼んでちょうだい。そして彼はアズール」
「シファを此処に連れてきたのはお前らか」
「そうよ。シファちゃんって言うのね。巷では『ブロンドの堕天使』なんて呼ばれてるみたいだけど」
おかしい。シファはそう思った。記憶を遡ってみると、自分はとある基地に降り立ち、ひと暴れして……。そう、そこで記憶が途切れている。その後何があったのか、どういう経緯で自分が此処にいるのかがわからないのだ。
「貴女はあそこで意識を失って倒れていたのよ。あのまま放っておいたらまずかったから、私たちが此処へ連れてきたというわけ。此処は私たちの隠れ家よ」
「隠れ家?隠れなきゃいけない理由があるのか?」
「ええ勿論。だって私たちはテロリストですもの」




