さらば故郷
『美味いな』
ヘヴィコブラの魂、かなり美味しかった。ちなみに死んだ相手のMPは0になるので、問答無用で憑依できるのだ。
『さて、ステータスはどうなったかな?』
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ゼロ 男
種族:浮遊霊
Lv:21
ステータス
HP:728→1798
MP:1761→2816
ATK:5→21
DEF:62→362
SPE:113→527
MEN:1494→3033
スキル
*ステータスチェック *暗黒魔法Lv2 *憑依強奪 *投石 *毒霧 *潜伏 *魔装 *痛撃 *衝撃 *魔撃
*波動感知
耐性
*暗黒無効 *聖弱点 *炎 氷 風 雷 土 光 軽減
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『かなりやばいな。ステータスの上がり具合もスキルも、流石Lv23だったな。』
さて、この辺のボスらしき奴も奪った事だし、
『そろそろ町に向かうか。』
待っていろ人間!生前はほとんど関わる前に死んじゃったからな。この世界の事は知っておいて損はない。
今の目標は勇者殺しだが、帰りたいし。
ふよふよと、浮遊霊としての旅立ちだ!
ほぼ丸1日森を彷徨っていると、遂に街道らしきところへ出た。人間と馬車が止まっている。商人だろうか?
『第1地域人はっけーん!っていってもコミュニケーションとれないのか…仕方ない。取り敢えず町にでも行ってみよう。多分………………あっちだよな。』
俺は森を振り返る。
『我が第2の故郷よ!行ってきます!』
もうすっかり慣れた森に日本人らしく礼をして、町へと歩を進めた。といってもふよふよしているだけだが。
しばらくすると町が見えてきた?森に比べると随分小さな町だが、活気にあふれている。俺は死後初めての町に心躍らせながら足早(?)に浮いて行ったのだった。