表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怨めしや勇者 化けて出てやる 休止中  作者: 存在感希薄な村人K
5/22

いわゆる、ボス

さて、なにをするか。


『この辺には夜行性の魔物がいないみたいだからな、寝てる相手に憑依してもいいけどこの辺の魔物全部Lv1〜3だしなぁ。』


憑依強奪は相手のLvが低すぎると意味がない、もうLv6なのでこれ以上はあまり期待できないのだ。


『あんまり暗いのは嫌だけど仕方ない、遠出してみるか。できれば町にも行きたいしな。』


俺自身は基本見えないので、気配だけ出しても気味悪がられるだけだろう。だが勇者関係の噂が聞けるだけでもありがたい。行ってみる価値はあるのだ。この世界の人間についても余り知らないしね。


ちなみに俺が暗いところが嫌いなのはそもそもの性格と、あの夜の事が忘れられないからだ。

忘れられない理由は二つ、勇者に殺された事と、宿屋の娘の表情だ。

殺される事が嬉しいわけがない。俺はマゾじゃないんだ。

そしてあの表情、嫌々ながらも無理矢理従わされている時の苦悶の表情、たぶん勇者に宿を潰すとか脅されたんだろう。あの時俺は何もできずに殺されてしまった。あの子は目の前で人が死んだのだ、きっとトラウマになるだろう。


『なんか申し訳ないな。うん、絶対勇者は憑き殺す。』





キシャァァァアァァァ!

『………………っ⁉︎』


いきなり後ろから襲われた。

出て来たのは蛇型の魔物だ。潜伏を持ってたやつに似ているが、大きさが違う。10倍以上ある。


『なんだこいつ⁉︎デカ過ぎるだろ⁈あぶn「キシャアァ!」ぐぅっ!』



危ない。こいつはかなり危ない。何より本来痛みが薄いはずの幽体に掠っただけで激痛を走らせやがった。ノックバック付きで。吹き飛ばされながらもなんとか体制を立て直す。


-痛い-


-痛い-


しばらく感じていなかった痛みに混乱する。そしてその隙にまた


ゴスッ!


今度は鋭い痛みが襲う。だがその痛みで逆に目が醒める。


『死んでたまるかぁ!あ、もう死んでた。とりあえず喰らえ!《ダークショット》!』


黒い楕円の弾が飛んでいく。初めて、暗黒魔法を使ってみたが、使い方は合っていたようだ。でも詠唱いらずなのか?必要な気がするが…

とりあえず戦いに集中する。


「ギッ!」


効いたようだ。よし!なら連射してやる!


『《ダークショット》X12!』


今度は弾が12個だ。某弾幕ゲームみたいな光景に厨二心が溢れ出す!


『もっとばら撒いてやる!《ダークショットX64》!』


うっはwこれはすごい。大量の黒い弾が蛇を貫いていく。しかし流石潜伏を気にしなかった蛇。


「グルゥァァァァアアウァゥアアアアアァァ!?」


蛇が赤く染まる。何かのスキルか?ちょっとチェックしてみよう。


『簡易チェック!』


==========================


ヘヴィコブラ Lv23


スキル

*魔装 *痛撃 *衝撃 *魔撃 *波動感知


==========================


簡易チェックはステータスチェックの派生スキルだ。相手の名前、Lv、スキルのみを簡易的に確認する事ができる。ステータスチェックより視たい項目がすぐ探せる上、解析時間が短いので戦闘中に適しているのだ。というか、他人にはこれしか効かない。

にしてもLv23?めちゃくちゃ高いじゃないか。なんでこんなのがいきなり?しかもスキル。おそらくさっきの痛みは痛撃、ノックバックは衝撃、赤くなるのは魔装だろう。魔撃っていうのはよくわかんないけど、さっきからダークショット以外でもMPが減っているのでMPダメージとかそこらだろう。そして、波動探知、あれのせいで見つかったな、間違いない。欲しい。すごく欲しい。

圧倒的に格上だがさっきからなんとか渡り合っている。もし奪えたらとてつもない戦力増加になるだろう。

なんとかして勝たなければ!


『さっさとダウンしやがれぇ!《ダークショットX64》!』


ダークショットは燃費が最高だ、何故かMP消費が1だ。本来なら12位使うんだろうか?まぁ俺は1なので関係ないが。あと1000発は余裕で射てるので攻撃は十分だな、多分勝てそうだ。折角だし某弾幕ゲーム的な攻撃を増やしてみる。


『《密集ダークショットX100》!』


ダークショットを100発一点集中で連射してみる。さながらレーザーだ。あ、暗黒魔法のLv が上がった。まぁいいや。幽霊らしく空から攻撃しているのだが、相手の攻撃が全く当たらない。なんかズルしてる気分だな。それに対してヘヴィコブラのHPは…


HP277/1980


もう終わるかな?最後に…


『実験台になりやがれぇ!《ダークストライク》!』


今度は楕円形の弾ではなく杭のような形状のものが飛んでいく。MP消費は2だ。あれ?もしかしてこれってLv 分のMP使うって事?え、なにそれ。チートじゃね?


『ま、まさかこれが異世界チートってやつなのか⁉︎』


そうだとしたらかなり嬉しい。

と、そうこうしているうちにヘヴィコブラが死んだ。さて、さっさと憑依して奪っちゃおう。魔物は死んでしばらくすると消えてしまうのだ。謎システムだな。


『ふふふ…Lv23の魔物なんだ。どんな味かな?』


俺初めての強敵、ヘヴィコブラを頂いた。




初めて戦闘シーンを書きました。

が、よくわかりません。

頑張って腕を磨きますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ