狩り
『そういえば俺って今名無しなんだっけ?』
さっきステータスチェックした時名前が無かったはずだ、憑依強奪に興奮し過ぎて忘れていた。
『勇者は俺の名前を知ってるから復讐するなら他の名前の方がいいよなぁ』
うーむ。零だしゼロでいっか。せっかく異世界に来たんだし黒い部分出しても大丈夫だろう。
『せっかく憑依強奪があるんだし、なんか魔物でも探して奪ってみるか。』
3時間後、もう辺りは暗くなってきている。幽霊なので夜でも平気なのだが、生前のこともあり、夜はあまり好きでは無いので、死体のところへ戻って来ていた。死体の上には木が無く、月明かりで少し明るいのだ。
『さて、大量にドレインして来たがどんなもんかな?』
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ゼロ 男
種族:浮遊霊
Lv:6
ステータス
HP:372→728
MP:1206→1761
ATK:1→5
DEF:26→62
SPE:79→113
MEN:945→1494
スキル
*ステータスチェック *暗黒魔法Lv1 *憑依強奪 *投石 *毒霧 *潜伏
耐性
*暗黒無効 *聖弱点 *炎 氷 風 雷 土 光 軽減
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ステータスはかなりいい具合だ、やっぱりATK低過ぎだろ…
そしてスキル、投石は、ATK的に無意味だが毒霧、潜伏はかなり使える、状態異常の毒霧は言わずもがな、潜伏も素晴らしい。なんたって一切の気配、魔力漏れを遮断できるのだ。さっきまでは、ダダ漏れだったため、襲われまくって大変だった。これからは任意で出したり抑えたり出来るだろう。
『それにしても憑依強奪、とんでもないな…』
予想以上の猛威を振るう憑依強奪に少し恐怖を抱く零改めゼロであった。