準備万端からの到着そしてテンプレ…?
前回で厨二病解禁したのでドンドン悪化していきます。ご了承ください。
あと視点変更の時《〇〇視点》ってつける事にしました。
さて、《ヴェンジェンスオンザブレイヴ》を作って、二つ名…『ブレイヴキラー』を考えたのだが…
『よくよく考えたらシャリーがいるかもしれないんだよな。その中でゼロって名乗るのは駄目だろう…』
シャリーを巻き込みたくは無いし、なんか話がややこしくなりそうだし。
シャリー達のところまで後半分くらいの所にいるので、まだ時間はあるっちゃあるが、油断はできない。うーん。【クロム】を名乗るか?
『我に名など無いが、貴様等がつけてくれた様だな。それを名乗らせてもらおうか!我が名は【クロム】!ブレイヴキラーである!』
とかかっこいいかもしれない。よし、これで行こう。
それじゃ、飛ばすか!
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
『お、魔物!やっぱこの辺にもいるんだな〜』
魔物がいたので軽く首を刎ねておく。進行方向に飛んできた魔物の頭に憑依して色々奪うのも忘れない。てかほんと鳴き声煩いな…でもまぁ、ゔぃゔ…ヴォヴィ…ヴォヴィオ?だっけ、あいつよりはマシか。
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
ーーぎゅろえあっかs/スパンっ!!
………喧しい!
『ああもう、多すぎだろ!なんでこっちに向かってくんだよ!……戦闘から離れようとしてるのか?なんにせよ死ねぇぇぇ!《黒焰》!』
おー、やっぱカッケェ、これ。あ、そうだ、この炎って確か一回出したら使用者が消すまで残り続けるんだっけ?それなら!
『うおおおおおお!キタ!翼キタ!』
炎で翼の形を作って背中に持ってくればカッコよくなれる。MMOでよく羽根生やしてたからこっちでもやりたかったんだよね。
更に!《自立黒球》の応用でプログラミングも出来るようにしてある。これでいちいち黒焰を使わなくても勝手に攻撃してくれるだろう。
因みにMPを消費するのは出す時と、プログラミングするとき、コイツを使って攻撃するときだけの様だ。出してるだけでMP消費しなくてよかった…
『よーし!これで本当に準備万端!いっくぞー!』
大興奮である。
《シャリー視点》
「これからメギルプ討伐に向かいます。」
「いや、いきなり呼んどいてそれかよ」
ホオノさんに呼ばれたので向かってみれば、そんな事を言い出した。
「いきなり過ぎませんか?第1何処にいるのかさえわからないのに…」
「居場所はわかります。それに、もともとS級危険モンスターを討伐すると言っていたでしょう?」
「それはそうでやんすが…」
「いいから!ボク達に協力するって決めたならちゃんということ聞く事!」
シュアンさんは乗り気らしい。わざわざ強い相手にいきなり挑まなくても…
「も、もうちょっと訓練してからにしませんか?」
「いいえ、討伐に向かいます。今メギルプ討伐に協力してくれている方がいまして、その方がいらっしゃる内に行かなくてはいけないのです。無理を承知してのお願いです…よろしくお願いします」
うっ、か、可愛い。ま、まあ、そういう事なら仕方ないよね…?
「はぁ、しゃーないな。今しか場所がわからんって事なら行くしか無いだろ。」
「そうでやんすねぇ。それにいいものも見れましたしね…ふひっ」
「………………はっ!は、はい!いいですよ!?」
思わずドン引きしていた…ポーンさんすいません…
「気にすんな。あいつはいつもこんな感じだ。」(ぼそっ
「は、はい。」(ぼそっ
「どうかしたの?」
あ、シュアンさんの声にポーンさんが反応して!
「「いや、なんでも無いぞ(ですよ?)」」
危ないっ!ポーンさんにバレる所だった。
「異論がない様でしたら、準備してください。」
「ふっ!《サンライズランス》!」
今、ホオノさんがメギルプと戦っている。メギルプが使ってくるのは酸攻撃、対してホオノさんは特殊スキルの*自然魔法 を使えるらしい。本当に強い。さっきからホオノさんの1人舞台だ。
「ホオノちゃんさっすが〜!やっぱり強いなぁ!」
「あれは太陽光か…まさか太陽まで武器にしちまうとは、守護者恐るべしだな。」
「アドルちゃん、よくコイツがここにいるってわかったな!これ終わったらおいらに付き合ってくれよ〜」
アドルとは、今回メギルプの場所を案内してくれた人である。無口で、おとなしい人だ。
ぶんぶんっと首を横に振るアドルさん。
今私達はホオノさんに言われて待機中だ。ホオノさんが隙を見計らって束縛系の魔法を使うらしいのでそれまでに最強の一撃用の力を貯めておく事になっている。あとは、アドルさんを流れ弾から守る役目だ。一応一斉攻撃にも参加するらしいけど。
「《ナチュラルプリズン》!今です!」
ホオノさんが相手の動きを止めてくれた。そこでみんな動き出した。だがその中で一番早かったのは意外にもアドルさんだった。
「…………」
アドルさんの凄まじい一撃がメギルプへ向かって飛んでいき…見事命中。大ダメージを与えた。
「かはっ………」
少し離れたところに避難して、自らも攻撃の準備をしていたホオノさんに。
「っ!ホオノちゃん!大丈夫!?キミ!何をっ!?……あがっ」
そして攻撃を中断してホオノさんの所へ向かったシュアンさんに。
「おい、お前。何してやがる?なんであいつらを攻撃した?」
「シャリーちゃん、おいらの後ろに…」
拘束の解けたメギルプとアドルさんに挟まれる私達……勝てるわけがない。守護者のお2人はアドルさんの攻撃で動けないし、私は足手纏いだ。
「なんで?そんナの決まってる。あんたらが敵ダから。命を狙っている奴らニ殺されないよウ先に殺すノは当タリ前。ダカラ、アンタラは殺ス。」
アドルさんの体が溶けていく。そして、また集まって……
「……る、だ…?」
S級危険モンスターの姿になった。※
※シャリー達は守護者達が持っていた図鑑で魔物の姿は把握しています。
《ゼロ視点》
現場に到着したら、面白い事になっていた。なんせ、ホオノって名前らしい少女?女?が自然魔法なる魔法を使い、メギルプを拘束した。
そう、メギルプがいたのだ。凶と出たと思っていたが吉だった様だ…いや、大吉だな。
それで、一斉攻撃する算段だった様だが、そこにきて予想外…あいつらにしてみれば最悪、俺にとっては最高の出来事が起こった。アドルとか呼ばれてた奴がホオノとシュアン?を攻撃したのだ。このアドルって奴、守られてたから何してるやらと思っていたが、メギルプと共謀して人間を嵌めようとしていた様だ。成功おめでとう。更にこの自称アドル、人間ではなく魔物…そう、ルダだった。
『いやはや、最っ高だな。まさかS級危険モンスターが2体固まってるとは。』
そういう事で、絶賛大ピンチ中のシャリー一行。ふっふっふ、このクロムさんが助けてやろうじゃあないか。
『じゃ、潜伏解除っと。』
「………………っ!何…この、まりょ、く!?」(ホオノ)
「これ、は…あの、時と…っぐ…同じ!……【クロム】の魔力!」(シュアン)
おいおいお前等、怪我人なのにわざわざ照らし合わせたかの様に毎度お馴染みなその反応しなくていいんだぞ?
「コイツが…【クロム】!?」(シャリー)
「おいおい、このタイミングで3体目でやんすかぁ!?」(やんす)
すごい期待していた通りの反応ありがとうございます!でもそんな中…
「……もしかしたら…やっぱりそうなのか…?だが…」
コッツだけは何かを考える様な、まるで俺が助けに来たかもしれないと期待する様な、俺の正体に思い当たりがある様な、そんな目でこちらを見ていた。
え?《黒焰》の説明にそんなこと載ってなかったって?
当たり前だ。だって今作ったもの。
御都合主義ですすいません。




