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怨めしや勇者 化けて出てやる 休止中  作者: 存在感希薄な村人K
16/22

それぞれのその後

「あうぅ…こ、こは?」


あれ?ほんとにここ何処ですか?


体が動かない…いや、物凄く重い?

何とか辺りを見回してみる。


「本当に、ごめん!ボクの早とちりでこんな事になって…」


なんか土下座してる。えっと…全く状況がわからないんですけど?

あの人、玄武の守護者って名乗ってた人だよね?名前は確か…


「いいんだって、確かに十分に怪しかったからな。仕方ねぇさ。頭を上げてくれよ。な?シュアンさん?」


そうシュアン!シュアンさんだ。

で、なんでシュアンさんがコッツさんとポーンさんに土下座してるんですか?


「す、すいません…なにがどうなって「目が覚めたの?よかった!ほんっと〜にごめんなさい!」え、は、はい」


うう…被せられた…


「ほらほら、シャリーちゃんが困ってますよ」

「うるさいなぁ。ホオノちゃんは黙っててよ!」


(本当になんなの?というかゼロさんは?)


周りには…いない。


(何処行ったんだろ…)


「えー、こほん。説明させて頂きますね?私は朱雀の守護者。ホオノです」


ホオノ?あのホオノさん?守護者トップ2のホオノさん?


「お、お会いできて光栄です!」

「ホオノちゃんにそんな畏まらなくていいのに」

「……ホオノちゃんはやめてください!えっと、貴方はこの馬鹿シュアンに勘違いから攻撃を受け、フレールン跡地で倒れました。その後、新種の魔物らしき黒い霧に襲われ誤解が解けたシュアンと、満身創痍でしたが一応動けたコッツさんに担がれてここに来たのです。」

「な、成る程…?」


つまり、シュアンさんの誤解が解けたから、襲いかかってきた事について謝っていたってことですかね?


「お察しの通りです。お体は大丈夫ですか?」

「あ、はい。私は問題ありませんが…」

「それは良かった。さて、このままここにいては迷惑でしょう?お疲れでしょうし」

「そうでやんすねぇ。お腹減ったでやんす」


あ、いたんだ。もう完っ全に忘れてた。


「ボク達としてはまだ話したい事…まぁ、お願い?があるからまた明日お邪魔させてもらうよ。」

「構わん」


そんなやりとりをしながら守護者の2人は出て行った。


(あ〜〜、もうやだ。なんで起きて直ぐにこんなよくわかんない事になってるんですかっ!)


なんか疲れたぁ〜


「おいおい。だらけ過ぎだろう?…ま、たまにはこんなのもいいのかねぇ…」

「おお!見えそうでやんす…イテッ」


ポーンさんが殴られてる。平和だ。この前まで誤解で死にかけていたなんて信じられない。


でも、


「ゼロさん、何処にいるんだろなぁ」

















俺は、タグメモを頼りに“不浄なる地”なんて所に来ている。


『これは…成る程。素晴らしい地獄絵図だな。』


ここはその名の通り不浄---魔物が大量に発生している。それはまさに地獄。人からすれば近寄る事は死を意味するだろう。


『だが俺は幽霊!死の恐怖が無い今、ここは最っ高の狩場なのだ!』


さぁて、行きますか。


『おっと、第1獲物発見!どんなもんかな?』




ゴブリンメイジ Lv26


*炎魔法




炎魔法k t k r!

タグメモの中にあった情報で一番興奮したの物には、炎魔法が必要不可欠だったのだ。


『うーん、Lv26か…今までで一番高いんだよなぁ。勝てるか?勇者はもっと高いみたいだから勝てないと不味いんだが…」


タグを殺した勇者のLvは1892。どんだけだよってツッコミたくなる。チートや!チート!


『まぁ奇襲ならゴブリンメイジ程度、絶対勝てるけどね。《うらめしやっ》』


はい乙!


ゴブリンメイジの頭が消える。その死体に黒い霧が入り込む。


『うーん、うまうま。お、炎魔法ゲッチュ。これで…』


《炎魔法を手に入れた》

《炎魔法と黒光魔法より復元した暗黒魔法を融合。紅血魔法を手に入れた》


『これこれ、紅血魔法!たしかこの魔法でアレが出来る筈だな?』


えーっと、ま、まぐ、…あった!魔具召喚! ※タグメモを漁っています


『よーし、いくぞぉ!《魔具召喚》』


ペカ〜っと空中に穴が空き、ごとりと大鎌が落ちてくる。


『魔具召喚は使用者に一番あった魔具を召喚してくれる魔法だったか、つまりこの鎌が一番ぴったりって事だよな』


召喚される魔具は全部めっちゃ強い。が、強すぎて肉体が耐え切れないらしい。そう、肉 体が。

つまりそういう事なのだ。


『俺は霊体だから関係ない。うん、予想通りだ。』


ふはは、ここまでローリスクハイリターン…否、ノーリスクスーパーリターンな魔法があっていいのか!いや、無かったら困るけど。


《個体名:タグよりメッセージが残っています。》


なんだよびっくりしたなぁ。というかずっと思ってたけどお前誰だよ。


《再生します》


無視ですかそうですか。


-これを聴いてるって事は魔具召喚したんだろう?この僕が名前を付けておいてやろう!多分君の適性は大鎌だろうから……[魔鎌:ヘル-ノギア]でどうだ!かっこいいだろう?ふふ…僕のネーミングセンスに嫉妬して、その感情を鎌に込めてみるといい。それでは!-


『ちゅ、厨二だ…武器名が、厨二だ…』


まぁ、好意で付けてもらった名前に文句を言うほど狭量では無い。有り難く使わせてもらうとしよう。


『で、嫉妬を込めろ、だっけか?』


とりあえず前世のイケメンを思い浮かべて、そのまま魔力をぶつけてみる。絶対にネーミングセンスに嫉妬なんてしない。


………………………………………………


『なんも起こんないじゃねえか!』


ま、まぁ多分攻撃した時に発動するのかもな。


『ふぃー、取り敢えず落ち着いて…狩るか。』


潜伏を解いて、ふんだんに魔物を呼び寄せる。

これは試練だ。自らに課す、対軍試練。


『うっしゃぁ!やってやんよっ!』


鎌で薙ぐ。


首が飛ぶ。


敵は死ぬ。


MP吸収。


『お、お、おおーーーー!つっよ!この鎌つっよ!あれか、嫉妬の効果ってMP吸収だったのか?にしても鎌強過ぎだろ!』


1人で興奮する幽霊。側からみると物凄くシュールに違いない。


『流石は本来代償があるはずの魔具召喚だな。これで勝つる!』


たかが強い武器を手に入れた程度で勇者に叶うとは思わない。チート武器聖剣に対して対抗出来るようになっただけだ。だが今はそれでいい。この力を元に追いついてやんよっ!


『ふふ、死ねぇぇぇ!』


遠くに見えた敵の群れに向けて《うらめしや》

そこに見える敵は、



ミノタウルス Lv62


ミノタウロス Lv45


スライム Lv1


ヘヴィコブラ Lv23


GORIRA Lv27


泥人形 Lv19


Dレックス Lv60


デーモン Lv35


呪いの灯火 Lv21


グール Lv31


哀れな人間 Lv13


e t c.


って人間!人間がいる!


あっぶね〜、あと一瞬気づくのが遅かったら魔物狩りで人間殺すところだったぞ。


よしよし、人間は逃げてその他は死んだな?それじゃあ…


『いっただっきまーす。』
















「ホオノ様」

「? どうしましたか?」


兵士長?なんでいきなり…今からコッツさん達の様子を見に行くつもりだったのですが。


「【クロム】が現れた。との連絡があります。とある兵士が攻撃を受けた、とも。」

「……【クロム】ですか?あの、神出鬼没の?」

「はい、位置は……」


…ここはっ!

でもなぜこんなところに?


「わかりました。何か対策を取るにしても、ほんの3日ほど前にいきなり現れた魔物ですから情報が少なすぎます。情報収集をお願い出来ますか?」

「はっ!心得ました」


【クロム】…正体不明の魔物。こいつは一体なんなのでしょう?


「はぁ、考えていてもきりがありません。様子を見に行きましょうか。」



/視点変更/



「こんにちは、具合は如何ですか?」


あ、ホオノさんがお見舞いに来てくれたみたいです。


「はいっ!もう大丈夫です!何から何までありがとうございます。」

「いえいえ…今日はお願いがあって参りました」


お願い?…ああ、そういえばこの前お願いがあるって言ってましたね。


「なんでしょうか」

「S級危険モンスターを討伐します。その為にあなたのお力添えをお願いしたいのです。」

「S級危険モンスター?名前からヤバそうですけど、私なんかの力が役に立つのですか?」


この国でSといえば最高位を意味する。つまり最高級にアブない魔物って事ですよね?そんな奴を相手取るのに私なんか逆に邪魔な気が…


「ええ、貴方は詠唱破棄ができるようですし、コッツさんが 魔法のクールタイムが異常に短い と仰っていたので」

「詠唱破棄……はあの時ですか。今は出来るかわかりませんよ?」

「と言いますと?」

「私はあの時焦りに焦って無我夢中でしたから。」

「それなら問題ないはずですよ。一度出来たならまた出来る筈ですから」


そんなもんですかね?


「うーん、まぁ今は収入もありませんし、こうやって助けて頂いた恩もありますしね。私程度でよければお手伝いします。」

「ありがとうございます!」


うーん、可愛い。すっごい綺麗な笑顔………はっ!危ない。私はそっちではない!


「どうかしましたか?」

「い、いえ。それよりコッツさん達は?」

「あの方達もご協力頂くことになっています。今はお食事中だと思いますよ」

「そうですか!」


よかったぁ〜あの人達がいないと緊張してヘマしちゃう気しかしない。

あの2人には場を和ませる不思議な何かがあるとしか思えない。


「今日の夜、私の部屋に来てください。S級危険モンスターについて説明しますので。」

「はいっ!わかりました。」


とりあえず、ご飯食べに行こう。

やっと3000文字超えられるようになって来ました…

最初の頃は短過ぎる気がしてなりません。

もっと濃い内容のお話が書きたいですね〜。精進します。

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