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怨めしや勇者 化けて出てやる 休止中  作者: 存在感希薄な村人K
12/22

>幕間<シャリーちゃんサイドのお話_前編

有名どころの作品読みまくってましたがやっぱりすごいですね。

自分が書いてるのが雑魚未満にしか思えなくなってきました。(元々そうですが…)

この作品は痛い奴が妄想を書き殴った程度に思ってくださいm(_ _)m

「どこですかっ!?ポーノ君!」


屋敷が燃えている


いつも魔法の試し射ちをしていた部屋に入る


「ここにいるの!?」


いない


今度は物置部屋のドアを蹴り開ける


「こっちは!?」


いない


「なんで…、なんでこんなことに!私も、ポーノ君も!町長さんや奥さんだって何もしてないのに!」


私はこの家が好き。初めての召喚でずっと不安だったけど、ここの人達はみんな暖かく迎えてくれたから。


ちらりと窓の外を見る。

地獄だ。黒雲が立ち昇って赤い火の粉が飛び交っている。

私は半精霊であるおかげで中毒死しないけど、他の人達は別だと思う。


「どうにか逃げていてくれるといいけど…」


もう全ての部屋を探した。

誰も、いなかった。


そう、放火犯も見つからなかったのだ。


「一体どこへいったんだろう---っ?!」


首筋にチクリとしたものが刺さる。体から力が、抜け…て…


「全員逃げちまったと思ってたが違ったようだな!こいつは…かの有名な出来損ない半精霊か?」


そんな声が聞こえた。

ふらりと倒れて--


黒煙の隙間から逃げる馬車が見えた…気がした。


--よかった…


意識が黒く塗りつぶされた










屋敷の中庭で意識が戻る。


騎士さんがこっちを向いて何か言っている。が、何を言っているのかがわからない。

頭の中にぐるぐるとイイイイイィィィィィィィィィンや、ガンガンガンガンなんて音が響いている。


気持ち悪い


「弱っちぃなぁ?まぁいい。俺が試したいのはこいつさ!《精霊支配》!」


精霊支配。

半精霊である私は、抵抗出来ずに支配を受け入れてしまった。さっきの音はこの魔法の詠唱だったのだろうか?


ご主人様(放火魔)は私に魔法発動のご命令を与えてくださる(魔法を放てなんてことを言い出した)。

思考にすら干渉されているようだ。


逆らえない


魔法を放つために封印を解いてしまう。


怖い

傷つけるのが


せめて、出来るだけ弱い魔法を---


《フラッシュストライク》


射ったのは光魔法Lv2で覚えるフラッシュストライク。


だめだ。フラッシュストライクじゃあの人が死んじゃう!


自分のスキルであるマジックマスターを使いこなせない事実を嘆く。

制御出来ない自分を蔑すむ。

強大な力を自由自在に操る勇者を妬む。


ごめんなさい。どうか私のことを恨み殺してください。


私のフラッシュストライクが騎士さんに……当たらず、消えた。


「「………………え?」」


騎士さんと驚愕の声が重なる。


その騎士さんの後ろに人影が見えた。

私はなんの確証もなく、しかし確実に感じた。


-もう大丈夫-


圧倒的な安堵感に襲われて、


(ああ、1日に2回も気絶するなんて…私はつくづく駄目だなぁ)










いろいろあった。


もう一度に起きた事が多すぎて焦っちゃう位に。


助けてくれた人はゼロさんというらしい


つい秘密のスキルについて喋ってしまったり、それを聞いて幽霊だと打ち明ける命の恩人がいたり。こんなにいろんな事があれば誰だって焦るよね、うん、断じて私が馬鹿だった訳では無い! 多分。


なんやかんやで、この人…じゃなかった、この幽霊が秘密をバラしたら困るので監視する事にした。

もちろんポーノ君達のことはわからないままだが一回目の気絶の前、見えた気がした。なのでおいおい探していきたいとは思っている。


『ふーん、なるほど。冒険者ギルドねぇ…って事は迷宮とかあったり?』

「します」


このひ…幽霊はほとんどこの世界のことを知らないような口ぶりのくせに偶に鋭い質問を投げかけてくる。

本当に意味不明だ。


しかも目的が復讐って…殺してきたやつにですかね?

どこで死んだのかはわかりませんがきっとすごく悪いやつなんでしょう!そして悪い奴は勇者様がやっつけてくれるので大丈夫です!


そろそろ町に着く頃かな?

今さっき盛大に叫んでしまったので周りの心配するような視線とゼロさんの呆れ顔が痛い…







くっさ!

マジくっさ!


これだ、この汗臭ーい空気のせいで私は冒険者になりたく無いのだ。

ゼロさんは私に冒険者になって欲しいようだがそれはこの匂いを知らないからに決まってる!こんなの誰が嗅いでも気分悪くするだろう。


やばい、吐きそう。

言葉で表すとすればこの匂いは、生ゴミと硫黄と…あの茶色いとぐろっぽい奴を掛けて3で割った感じだ。どう頑張れば汗がこの匂いになるのか全くわからない。


「こんな汗臭い所に長居したくないのでささっと調べてささっと離れましょう。」


なんかゼロさんが謝って逃げろなんて言い出した。

さらに急かしてくるので仕方なく謝ってその場を離れる。


何故かお説教されたが意味がわからない。しかも宿に泊まるって…いつからお金を持っていると錯覚していたんでしょう?


結局野宿することになった。1日が濃すぎてもう疲れたよ…


早く寝よう

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