17 手段と目的。
あの、これは僕の直感的な意見でしかなく、当たっているとは言い難い内容なんですけれど。
近年、【シンギュラリティ】って言葉をよく耳にするじゃないですか。日本語に直すと【技術的特異点】てやつ。いわゆる、人工知能の加速度的発達によって起きるパラダイムシフトってやつですよね。
その内容の言っている意味は解かる気がするんですが、これは直感的な意見で自信がないんですけど、
【ちょっとなんだか違和感がある】
というか、なんというか。
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確かに解かるんですよ。実は僕もそういうネタで物を書きたくって、いつも妄想に近い想像で色々と考えているぐらいだし。
ただね、ある一派の人たちの考え方に分岐したものを聞いていると、
【それはその考えにするための誘導的主張だよね】
って感じたりするんですよね。
いわゆる、途中から主旨が変わっている、みたいな。
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なんというか、まるで人工知能の超発達を【一神教的な】何かに置き換えた、まるでニューエイジ思想みたいな発想なんですよね。
確かに、四次元解釈であるとかが可能になったら……みたいなネタ、僕は常々考えていますけれど、これ、卵が先か鶏が先かっていう問題に発展しないんですかね。
例えば、物質を超えて何かを認識できるとすれば、それが四次元解釈だとか五次元解釈だとかに発展すると仮定しますよね。僕らの脳は三次元までしか認識や解釈ができないような構造であるという前提があって。
その前提を踏まえて、人工知能が加速度的に認識や解釈をすることで、我々人間が及びもつかない技術を手に入れ、人間に対して人工物を組み込むことで人の認知力がシフトアップし、
【あの哲学者が夢見た超人世界】
が誕生する……的な話。
これ、僕も若い頃から妄想で考えてはいるんですがね。
実際問題、そこに至るまでの過程はどんなものなんでしょうね、という考え。
例えば、それらの為のエネルギー問題であるとか、熱対策問題であるとか。そういうのも人工知能によって超えられるとして、その超えるために費やす過程問題は超えられるのか、とか。そういう逆説的な流れ。
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そして、それが仮に可能だったと仮定しても、何だか考えに【浮足立った何か】を感じざるを得ないのは僕だけなんですかね。
上記の話に、何か別の意図があるように直感的に感じてしまうという、僕の悪い癖なのではないかと、自分自身に対して疑心暗鬼になってしまうんですよ。
そう。
【無意識に同意できない】
と。
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何か。そう、何か違うんですよね。何か妙に気味が悪いというか、微妙に合点がいかないというか何というか。
もっと簡単に言うと、
【その超進化に伴う流れがあったとして、その過程が妙に不自然な気がする】
という、池波小説で言うところの、
【勘ばたらき】
が騒いでしまうんですよね。
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でも、こんなの僕個人の意見と感想であって、何の根拠もありませんが、こういった創作が好きな人間の一人からとってどうも腑に落ちない内容を話す人たちを近頃見かけるんですよ。
まあ、こんなの、一人のおっさんの戯言なんですがね。
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