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異世界死霊術士戦記  作者: ババロア
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修行一日目

小説書くのは難しいですね

「さて、準備は出来たかな?」


エドワードが問いかける。首を縦に振る。もう、覚悟は出来ている。


「じゃあ、まずはこの石を持つのじゃ」


真っ黒で光を吸うような丸い石だ。持ってみるとどんどん力が抜ける気がする。


「その石は吸魔石。手に持った人間の魔力を吸収し、その者の適正によって様々な色を表す」


そんなものがあるのか。道理で力が無くなっていくわけだ。しばらく握っていると、石が次第に光り始めた。淡い紫色はどんどん濃くなり、強い光を放ち始めた。


「こ、これは・・・ここまで強く光るのは久々に見たわい。紫色はネクロマンサーの色。戦地で死者を蘇らせて戦う魔法使いじゃ。ネクロマンサー適正があるのは珍しい。」


ネクロマンサー・・・僕に相応しいかもしれない。死に損なった僕には相応しい能力だ。


「これは有望だわい。この石の色は適正を表し、光の強さは魔力量を表す。特に魔力量に秀でているようだの」


魔力量が多いと言われても実感が湧かない。


「すごいじゃん!何もしないでこの魔力量はかなり多いよ!私は最初頑張ってもこれの半分も光らなかったのに」


「そうなの?僕にはよくわからないけど・・・」


褒められて悪い気はしない。今まで褒められた事なぞ片手で十分数えられるだろう。


「それでは、修行を開始するかの。リリィは今まで通り魔力の質を上げる特訓。キョウジはまず魔力を利用する所からじゃ。」


「わかりました」


いよいよ始まる。楽しみだ。



小屋から10分ほど歩いて来て、滝のところまで来た。大きな滝が流れている。落差は10メートルは下らないだろう。


「まず、魔法について説明しよう。魔法とは、まず自然の力を使い、そこに魔力を使って力を増幅させる。

なので、大切なのはまず魔力量じゃ。次に必要なのは魔力の質じゃ。魔力の質が高ければ高いほど自然の力を引き出せる割合を増やす事が出来る。リリィは魔力量をある程度確保出来たので、今は質を上げる修行をしている。分かったかな?」


「じゃあ僕の場合は魔力量は十分なので、質を上げればいいんですか?」


「いや、違う。まずは魔力を感じるのが大切なのじゃ。魔力を感じる方法は適正によって様々じゃが、ネクロマンサーの場合はネズミの死体でも取ってきて、命を吹き込む訓練が基本じゃ。」


ね、ネズミの死体・・・あまり見たくはない。もしかして外れ適正なのかもしれない。


「も、もしかして取ってくるんですか・・・?」


「当然じゃ。林に行って探してこい。遭難しないようにワシもこっそりついて行ってやろう。」


魔法使いの修行に来たのにネズミ捕りなんて。前途多難だ・・・



一方、リリィは・・・


「はっ!」


地面から砂を巻き上げて案山子にぶつける。砂粒がバシバシと当たり布を裂く。


「うーん。まだ駄目だなぁ。あの人形を壊せるぐらいにならないと・・・」


巻き上げた砂粒を操りもう一度手に集める。砂を腰に付けた袋に戻して休憩に切り株に腰をかける。一息つこうとしたその時ー


「うわああああああああああああ!助けて!」


すぐ横の林からキョウジが全力で駆けてくる。どうやら追われているらしい。


「ちょっ!?どうしたのよ!?」


キョウジが熊に追われている。あのスピードではいつか捕まってしまうだろう。


「しょうがないわね!」


袋から砂を出し縫い針程度の砂の針を数本作り出す。そして勢いよく発射する。針は熊の目を刺し、熊はすごすごと撤退していった。


「助かった~ありがと」


「何で熊に追われる事になるのよ・・・」


「いや、エドワードが僕にネズミの死体取って来いっていうからさ」


「え、じゃあ貴方ネクロマンサー適正があるの!?ほんとスゴイ才能あるのね。妬いちゃうわ」


リリィの目がこちらを睨んでいる。睨まれても困る。目を反らしてお礼を言ってすごすごと元の林に帰る。熊はもう襲ってこないだろう。


「・・・見捨ててやればよかったかも」


リリィがポツリと呟く。彼女はしばらく切り株に座り外を眺めて、自分の修行を再開した。



結局その日にネズミは3匹捕まえられた。エドワードに聞くと最初の練習には十分な量だそうだ。もう今日は疲れた。林を捜しまわり熊に追われ体は限界だ。


「今日はこんなもんじゃな。明日も朝早いからすぐ寝るように。それと、ネズミは殺してすぐの方が使いやすいから、大切に飼っておけ」


こうして一日目は疲れと3匹のネズミを持っ

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