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チートも無双もないけれど。魔界で死なないためのn個の方法  作者: ナカネグロ
第2部:南国ってリゾートじゃないの?
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番外11︰ベルトラ小講義(妖精悪魔とは)

 妖精悪魔ってのは妖精から悪魔にされたやつらのことだ。悪魔にされたのは神々だけじゃないってことだな。100人くらいがあの辺りに固まって住んで、ウイスキー造りをやってる。

 フェ・ロワなんて超高級ウイスキーの代表みたいなもんだ。他にも高いのから安いのまでいろいろ造ってる。


 妖精悪魔は妖精の性質が濃く残ってる。使う魔法も悪魔や人間のとはそもそもの原理自体が違うしな。来る途中で道がループしてたり、リレドさんの家で外より中が広かったりしたろ? ああいう空間を扱う魔法なんかは妖精悪魔の得意技だ。


 性格や感覚も他の悪魔とは違う。陽気で気まぐれで、イタズラ好き。飲み騒ぎ、遊び回るのも好きだな。だからこの街に住んでるんだ。

 うち? うちにはめったに来ない。いつも仙女園だ。やっぱり自然に近いほうが好きなんだろ。


 あと、仲間意識が強い。妖精だったころの習慣も大事にする。来るときにあった道の惑わしもイタズラだし、ヘゲさんがブラック、ブラケットなんたらかんたら言ったら出られたのも妖精らしい行動だ。悪魔はあんなことしない。


 それと他にも何かあったはずなんだが……。


 おい、アガネア、聞いてるか。聞いてる? なら、いい。


 とにかくそんなわけで、あいつらは魔界の中で独自の社会を作ってる。その点じゃザレ町とちょっと似てるな。で、そのリーダーがリレドさんだ。


 リレドさんは元々、王族の一人だったらしい。それが悪魔にされた他の妖精を放っておけなくて自分から悪魔になったって噂だ。

 逆に、悪魔にされたリレドを一人で魔界に行かせるわけにはいかないってことで、他の妖精が悪魔になってついて来たって噂もあるが、どっちが正しいのかは判らない。


 リレドさんが人間の本のコレクターだって話は知らなかったがマニアックな趣味だから、一部じゃ有名なことなのかもしれない。


 そのへんどうなんですか、ヘゲさん? あ、やっぱりそうですか。ちなみに、料理の本なんかは……。たぶんある? それ、借りれませんか? ああ、気に入られれば。

 ちなみにヘゲさんはどうやって気に入られたんですか? 仲間と間違われた!? 屋敷の妖精? そうか。ヘゲさん百頭宮の精だから、広い意味では妖精悪魔なのか。え、悪魔妖精? はー。なるほど……。


 おい。アガネア。なあ、おい。……。寝てるのか。しょうがないな。

次回、方法35-1︰これはアホの娘ですか?(ちゃんと世話しましょう)

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