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お日様を歩く  作者: 森の茸
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初めの一歩

アラームが鳴る。いつもと同じきっかり午前6時

ベットを降り、16歩で洗面所へ向かういつもどうり。

うがいをしてからパンを焼く、食べ終わると歯を磨く。

7時の満員電車に乗り会社へ向かい、仕事をこなす。

お昼はチェーン店の釜玉うどんを食べる。

午後からは、得意先を営業周り。

夜23時に仕事が終わり。

コンビニで夜食を買い、お風呂に入り、歯を磨き、寝る。


目が覚める。

歯を磨く。

電車に乗る。

仕事をこなす。

帰宅する。

歯を磨く。

寝る。

目を覚ます。

そんな毎日何も変わらない繰り返し.....

が唐突に終わりを告げる。

目を覚ますと青空の下で寝転んでいた。空気が美味しい、

青々と茂る草木に囲まれた果ての見えない草原の中で、

久しぶりに生きていると感じた。

西から登ったお日様が東に沈む。

おかしいやっぱりここは別の世界なんだろう。

死んだのだろうか?

それでもいいと思った。死んでからの方が

生きている感覚があるのだから。

この世界では何も起きなかった、

お日様が上がり落ちてゆく。

何度繰り返しただろう。これでは何も変わらない。

心が死んでいたあの頃のようだ。

僕は歩き出す事にした、お日様が上がってくる方向へ。

何度も何度もお日様が上がり、お日様が下がる。

風景は何も変わらない。草木だけが広がっている。

歩き出してからお日様が上がる事68回目。

目の前に小さな扉が現れた。


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