表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

12/31

12/31


「ふぅ」

大晦日だし、ちょうどいい区切りでもあるし、世間の流れというものもあるし大掃除をしてみた。

いままで大がかりに掃除をしたこともなかったせいか、今年はやけにごみが出た。

今までの学生生活でたまりにたまったノートやプリント類、昔遊んでいたおもちゃ、もう読まない本や漫画、壊れた機械類やゲームなど、これは明日から使うと思ったもの以外をすべて処分した。

明日以降使わない可能性があるものはすべてゴミだ。

本やゲームなどは売れば少しお金になったかもしれないけれどなんだかそんな気分にはならなかった。

必要ないものは捨てる、ただそれだけ。

そのおかげで部屋はきれいになった。

殺風景と言えるほどに。

「なんか違うような気がするな」

大掃除した後はなんだか気持ちがよくなるものだと思っていたけれど、今はそんな気分じゃない。

さみしい、といったほうが正確かもしれない。

何もない床、空になった本棚、日焼けの跡がある壁、積み上げられたゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミの山。

これだけ無駄なものが出るとそれに使ったお金がもったいなく感じてくる。

いや、いいのか。

「もう世界は終わるんだし」

もう何も必要ない、すべては無駄になるんだ。

終わりが来れば、その先は無い。

昼飯や夕飯をはさんで大がかりにやって、ずいぶんと時間がたっている。

外はもうもちろん真っ暗だし、遠くから除夜の鐘が聞こえるような気もする。

ふと時計を見る。

「あ、日付が変わ…」



















































「ほらね、ひどいことになったでしょ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ