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小晴町の猫の呪い  作者: 虹 色色
第二章   『邂逅』
8/9



 妹の写真が飾られた仏壇に向かい、一礼。

 宮間は立ち上がると、居間に向かった。

 居間への扉を開けると、毛谷がソファーで寛いでいた。

 「あれから二週間経つのか……」

 毛谷の隣に座ると、宮間は感慨深く呟いた。

 「妹ちゃんもやっぱり……あれだよな」

 毛谷は宮間を気遣うように、言った。

 「『心臓刳り貫き事件』」

 二週間前――妹は死んだ。心臓だけが取り除かれて。

 誰かの犯行ではないかと警察が捜索をしたが、結局犯人の手掛かりすら見つからなかった。警察はこの件について手を引いた。しかし最後に一人の警察官が言っていた。

 これで三人目――三人とも同じ手口だと。詳しい情報は機密らしく聞き出すことが出来なかった。しかし一つの手掛かりだけは、聞くことができていた。

 宮間はゆっくりと話を続けた。

 「警察が帰るとき言ってたんだよ。三年前……いや三年に一度、同じような事件が起きるって」

 「そういえば三年前もあった気が……」

 毛谷は腕を組み悩み顔をしていると突然、閃いたように口を開いた。

 「そういえばこういう話に詳しい奴が一人いるぞ」

 「えっ、誰?」

 「それは山音だー」

 毛谷は言い放つのと同じく、片腕を突き上げた。

 「山音さん? 僕の後ろの席の?」

 「正解です、その山音です。ちなみになぜ山音かというと寺の娘だからです」

 「えっ、寺? でもそれってあまり関係なくないか」

 「のんのん。山音は寺の娘だけあってこの町の情報量は誇れるぜ」

 「お前が何で故誇らしげなんだよ」

 そして宮間は小さな声で続けた。

 「明日、山音さんに聞いてみるかな」




ご視聴ありがとうございました!


感想、評価とうも気軽にして貰えると嬉しいです。


これからが本番なので、是非続きも見て下さい!





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