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まあ皆さん、聞いてください ~人生の雑記帳~  作者: 藤村 としゆき


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7/9

完全に理解した!→→チョットデキル


「こんにちは。藤村としゆきです」


陰野かげの 希亜羅きあらです」


「陰野くん、僕ね、昔は『完全に理解した』って思ってたのよ」


「今でも思ってるんじゃないですか?」


「……10代のころなんか、何者でもないのに、何者にでもなれると思ってたね」


「僕も思ってますよ?」


「いや、今思えば恥ずかしいよ。穴があったら頭だけ隠したいね」


「それ、面白いと思ってます?」


「と、とにかく、根拠なき全能感があったのさ。眠ってる才能を使えば、何でもできるってね」


「で、気づいたんですね? 自分がモブキャラだって」


「君が言うなよ。それで、知ったのが『ダニング・クルーガー効果』なんだ」


「長い名前ですね。なんですか、それ?」


「一種の認知バイアス(思いこみ)さ。チョー簡単にいうと、『実力と自己評価は反比例する』ってことさ」


「もっとわかりやすく言ってもらえますか?」


「つまり、実力不足な人ほど、自分に実力があると思いこむバイアスさ」


「え? でも、なんでそんなことに?」


「それはね、『実力を測るのも実力のうち』だからさ。だから、実力不足のうちは、実力を測ることができないんだ」


「う~ん、そうなんですかね?」


「そういうとき、人間は、自分を高く、他人を低く評価するものさ」


「ホントですか? それ」



 ◆ ◆ ◆ (´・ω・)_旦~~



「この状態を『無知の山』というのさ」


「じゃ、どうしろっていうんです?」


「ここから進むことが出来れば、今度は『絶望の谷』に下りるんだ」


「やな名前ですねw」


「それを乗り越えれば、ようやく『チョットデキル』状態になるのさ。ここで、実力はもっとも高くなる」


「へ~、結局、地道に努力しなきゃなんないってことですね?」


「そう。結局、あたりまえの結論になるね。努力と実力が比例するとは限らないけど、努力不足=実力不足にはなるね」


「はいはい。ようは、うぬぼれるな、実力をつけたきゃ努力しろ、ってことですね? 学校の先生ですか?」


「ところがね、陰野くん。まだあるんだ。この心理バイアスは、倫理観にも当てはまるんだ」


「倫理観? どういうことですか?」


「倫理観のない者ほど、自分に倫理観がある、と思いこむんだよ」



 ◆ ◆ ◆ (;´Д`)_旦~~



「そ、それって、どういうことですか?」


「つまり、悪い人間ほど、自分のことを正しい人間だと思ってるってことさ」


「え、うそでしょ?」


「ほかにも、憶病な人ほど、自分に度胸があると思ってる。心の冷たい人ほど、自分が優しいと思ってるのさ」


「そんなことないでしょ。きっと、としゆきさんが間違ってますよ」


「かもね。でもね、陰野くん。間違っている人ほど、自分が正しいと思うものさ」


「そんなことないですよ。僕、昨日も上司に注意されましたけど、僕は悪くなかったですよ?」


「向こうもそう思ってるかもよ?」


「いいえ、僕は間違ってませんでした!」


「……(悲)」


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― 新着の感想 ―
これは確かにそうかも。 (╹▽╹)
 人間は、自分を高く、他人を低く評価するもの。  そんな人間はほぼ間違いなく『虎はなぜ強いと思う? もともと強いからよ』の理論ですよね。  会話においてもレイヤーが違うとかと直ぐ言います。  正にレー…
 努力不足=実力不足?  猛獣は爪を研がないと言いますが…?(本来の意味は違うのでしょうけど)  これこそギフトであり適材適所の法則なのでは?  所詮認識は後付け。武器軟膏の件と同じなのかも?  自信…
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