『必要な時に必要な人と出会う』って、逆もあるんじゃない?
「こんにちは。藤村としゆきです」
「ミシシッピアカミミガメです」
「カメくん。君って、外来種なんだってね?」
「ハイ。だからって、いじめないでくださいよ」
「なんかさー、『必要なときに、必要な人と出会う』って言葉あるよね」
「聞いたことありマスね」
「ちょっとスピリチュアルな感じしない? この言葉って」
「そうですね。でも、一理ありますよ?」
「なんで?」
「無意識に、自分に必要な人を意識するようになるんですよ」
「無意識に意識するって、日本語おかしくない?」
「私は舶来なので、ちょっとワカリマセーン」
「……中国にも、『必要なときに師が現れる』みたいな言葉あるよね?」
「ですね。でも、出会うのが師とはかぎりませんよ?」
「と、いうと?」
「ようするに、必要なものを意識している状態なら、誰からでも何かを吸収しようとするんじゃないかと」
「なるほどね。ところで、この言葉って、逆も言えるんじゃない?」
「と、いいますと?」
「必要な人に出会うなら、必要じゃない人は去っていくと思うんだよね」
「ナルホド。それで、人生は出会いと別れのくり返しになるってことですね」
「だからさ、師を探していれば師が見つかり、敵を探していれば敵が見つかるんだよね」
「やたら敵が多い人は、自分から敵を探しているんですね」
「ところでミシシッピアカミミガメくん、君は生態系の敵じゃないのかい?」
「ギク……。チョット、日本語ワカリマセーン」
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