これまでの登場人物・Ⅱ(※絵)
■甲斐健亮
おそらく今日本で一番忙しいアルバイト高校生。
折賀家では美弥の護衛兼家事手伝い、折り鶴制作。
大学では売店業務に食堂業務にトイレ清掃に駆り出され、
「チーム・オリヅル」では身体トレーニング及び透視能力(甲斐レーダー)トレーニング、メンバー相手に生きた英会話を学び、さらに海外出張が容赦なくブッ込まれる。三週間のうちに四回も海外へ飛ばされた。すべてほぼ二日で往復する超強行軍。
ちなみに本作と同時進行でスピンオフ作品『コード・オリヅル~超常現象スパイ組織が潜む花の女子大で楽しいバイト生活!』が連載されており、そっちの甲斐はお姉さま方に囲まれてキャッキャウフフなラブコメハーレムバイト生活を送っている。
(※スピンオフは片野原女子学園在籍者のみ閲覧可能)
誕生日は1月26日。
■折賀美弥
料理も裁縫もマッサージもできる、折賀家・家事取締役。一家に一美弥欲しい。
やっと人前で歌えるようになったが、いまだに文化祭ステージを収録したブルーレイが高値で闇取引されているらしい。
気づかない間に小学校を破壊し、折賀家にヒビを入れ、さらに精霊まで生み出してしまったが、今のところ「お兄の黒い服にホコリがつかないようにする能力があればいいのに」というのが彼女のささやかな願い。
将来はピンクな笑顔を振りまくナースさんになってるかもしれない。
誕生日は3月8日。
■折賀美仁
可愛い妹の保護者代理人として堂々と花の女子高を練り歩くという、学園ラノベの主人公のような特性を持つ男。
イギリスでは指輪を投げたように見せかける手品を、英会話TRPGでは六人の登場人物の動きを記憶しながらゲームマスターを務めるという、珍妙な特技を見せた。
妹に害を加えようとする者と、自分の安眠を妨害する者と、妹のチョコをもらおうとする甲斐には決して容赦しない。
将来は走って戦う国際情報官になっているかもしれない。
誕生日は4月11日。
<超常現象専門特殊チーム・通称『オリヅル』>
■アティース・グレンバーグ
美弥の学校の宝塚的トップスター。
折賀樹二を「死なない程度に轢いてこい」との指令を下したが、本心は「死ぬ程度に轢いてこい」の方。
折賀兄妹のどちらと並んでも美しい絵になる人。
■エルシィ・グランズウィック
折賀家のお隣さん。甥っ子の安眠を妨げるレベルの騒音には容赦ない。
トレーニングを含め、甲斐はこの人に何度緊縛されたかわからない。
現在は甥っ子レイテスを折賀家に預け、アメリカ・ヴァージニアの研究施設調査を極秘裏に進めている。
■光和世衣
矢崎の貧乏神スキルを一番身近に体験してきた人。逆・貧乏神スキル(大当たり)を引き当てたこともある。
大学の食堂でたまに販売される「片野原大学芋」の虜となり、ヒマさえあれば食堂へ立ち寄ったり、甲斐にキープを頼むようになった。
■ジェス・メイラー
スパイミッションには彼のような分析エンジニアのサポートが不可欠だが、テンポ上の都合でほぼ活躍をカットされている。
そのため反旗を翻し、独自に(局の予算で勝手に)開発した高性能AI「MAYA」をチームサポートに据えることで、オタクハッカーとしての地位を強固なものとした。
美弥顔のAIが美弥声で話しかけてくるため、危険なミッションに身を置く甲斐にも容赦なく萌え成分が送り込まれる仕様。
■矢崎京一
ひと通り何でもこなす有能工作員のはずが、必殺の「貧乏神スキル」で現場を引っ掻き回すトラブルメーカーと化してしまった。本人に罪はない。
基本穏やかな性格だが、オフの日にはストレス発散のために車やバイクで爆走する姿が見られるらしい。
■森見沙和子
日本警察からの出向者。四歳の娘・茜里を育てている。
折賀家の真下に住んでいるため、騒音に関しては以下同文。
■亀山紀行
妻子に去られたわびしい変態おっさんが、念写能力でまさかの大抜擢!
「チーム・オリヅル」随一のシンデレラおっさんと呼ばれている。
身体能力面でも、まさかの足の速さ(逃げ足に限る)を披露。その速さゆえに(?)イタリアでは長階段をノンストップで転がり続け、アメリカでは座ったイスが滑走を始めて止まらなくなるという珍現象を巻き起こした。
<能力者売買組織『アルサシオン』>
■コーディリア・ロークウッド(コーディ)
おそらく少女として認識していない人も多かったと思うが、アメリカ・廃工場でのワンシーンで一気にラブストーリーのヒロイン候補に躍り出た。
甲斐、無事に「非モテ」の称号を卒業。
フォルカーの証言で、組織のボスの娘だということが判明。
彼女を組織から救い出すことが、今の甲斐には命題となった。
■ヴェンデル・フォルカー
自分の作った物・修理した物を自在に操る念動能力者。
モニターを介して遠隔操作までできるようになった。
コーディや近所の少女をだいぶ気にかけているようだが、決してロリコンではない。
第三章では、彼の能力発現の経緯や工場の他の従業員の行方などが判明する予定。(字数の関係で第二章に入れられなかった)
■フェデリコ・クレーティ
ミアと二人で歌うことで、催眠効果を引き起こす能力者。
二人で様々な辛酸をなめてきた挙句、組織に与したが、彼本来の優しさとミアへの愛情ゆえに非情にはなりきれなかった。
■ミア・セルヴァ
フェデとともにいるために、自分の心を殺し、組織に身を置いた能力者。
フェデが去ったあともオリヅルに敵対を続けたが、甲斐の説得でようやく牙を収めた。
おっさんに胸元をガン見されていたことには気づいていない。
■パーシャ・アルフェロヴァ
九歳の金髪ロリっ子。
組織に奪われてからずっと、世界中の能力者の所在を探知し続けている。
折賀とチームにとっては、この少女を組織から救い出すことが命題。
■万華☆教の面々
ピエロ軍団は適当な罪状で各所に散り、更生の道を歩んでいる。
第一等幹部・万光子に関しては、度重なる取り調べにも負けず「万華神様の仰せのままに〜〜ッ!!」などと奇怪な言葉しか発しないため、適当な施設で適当に勾留中。そもそも教祖がいるのかどうか怪しくなってきた。
<折賀家関連の人々>
■折賀美夏
彼女が焦ると周りの人が能力者になってしまうらしい。
というわけで、能力を封じるために今日もすやすやと眠り続けている。
■折賀樹二
もと外務省のエリート外交官だったが、今では怪しい外交コンサルタント経営者。
金と権力とコネと好奇心でたいていのことはできてしまうっぽい。
片野原女子学園に「チーム・オリヅル」指令部の基盤を築いたのもこの人。
怪しすぎて甥っ子・姪っ子に露ほども信頼されてない。
■笠松武文
だいぶ昔から樹二の仕事を手伝ってきた縁で、現在は樹二の秘書のような立場にいる。
人を昏睡させてしまう能力者。美夏を眠らせ続けてきたのもこの人。
甲斐が気づいたこの人の正体は……。
<その他>
■チャック・ガーランド
「必ずストーンヘンジの上に戻ってきてしまう」という奇怪な珍現象を発現してしまった人。
いやというほどSNSとお茶の間のニュースを沸かせてしまったが、そのおかげで実の父親が名乗り出てくれた。
■テオバルド・ベルマン
いきなり自分の店と車を爆破してしまった、気の毒な爆破能力者。
中東テロ組織に売られるところだったが、チームの活躍で無事に「保護」された。
世衣の連絡先は聞けなかった。残念。
■リーリャ・アルフェロヴァ
わずか八歳で散った金髪ロリっ子。
折賀は何も言わないが、まだ折賀の思念の特等席に居座り続けているらしい。
もはや宗教の域に達しているかもしれない、と時々思う甲斐であった。
■若崎希優・庄野真季
美弥の友達。合わせてまゆまきちゃん。
校内では痒い所に手が届くような美弥保護っぷりを発揮する。
落ち着いてる方がまきちゃんで、タオルハンカチを何枚も落っことしてた方がまゆちゃん。
校内で常に勝手に発生し続けている「折賀美弥ファンクラブ」の殲滅任務をも請け負っている。
■清掃のオバサン
甲斐が片水崎女子高で遭遇した、校内清掃業のスペシャリスト。
喝を入れるために相手の腰をシバき続けているが、セクハラで訴えられるどころか自ら進んで腰を差し出す下僕が後を絶たない。
片野原女子学園の影の実力者であることは間違いない。
裏で「コシミさん」の呼び名が定着しているが、本名は誰にもわからないまま。
■ネッド、ハリー、パット、トビー、エド、ドライバー
折賀の空想上の人物。故郷アメリカを離れ、日本・片水崎で強盗を働くに至るには、語りつくせないほど深い激動のドラマがあった
――が、語る機会を失ったため、折賀はもうほぼ忘れている。
■黒さん改め、黒鶴さん
甲斐の能力がまた発達し、ただの靄だった彼女の姿を少女として視認できるようになった。
そのうえ、声も聞けて、ときどき触れたりもできる、ような気がする。
甲斐にしか見えないため、甲斐はひとりで彼女の突飛な発言に翻弄され、周囲に「痛い人」認定され続けている。
本来は折賀が所有する精霊だが、甲斐との会話中は蚊帳の外なので、折賀は軽い疎外感を抱いている――かもしれない。
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Ⅲ 「クラス・カソワリー」殲滅指令




