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幻想対霊郷  作者: 海音
第一章 舞い散る花びらたち
7/13

第5話 幻想郷に生きる者達の覚悟

注意

この作品は東方Projectの二次創作品です。

ご理解いただける方だけこの先をお読みいただけたらと思います。

この話より以前を読んでない方は、先にそちらから読んでいただけるとよりお楽しみいただけます!

 ー紅魔館ー

霊夢「あぁぁぁ、疲れた!」

魔理沙「あんなに霊力使うかねぇ」

パチュリー「あんなに使ったの、あの時以来だわ」

小悪魔「ぱちぇさん~~~、、」(バタッ)

アリス「もうちょっと人形たちを連れてくるべきだったかしら、、 まだまだ修行不足ね。」


 紫が繋げたスキマは紅魔館の、レミリアの部屋につながっていた。


レミリア「あら、思いのほか早かったわね?」

紫「あれはダメだわ、動くのが遅かった、としか言いようがないわ。」

レミリア「へぇ、あなたが後れを取るなんてね、珍しいわね。」

紫「うちの式みたいなこと言うわね、あなた。」

霊夢「紫、何で紅魔館だったの?」

紫「レミリアからの強い希望よ」

レミリア「えぇ、白玉楼に行ったって、霊力が違うならいざという時何もできないでしょ?」

霊夢「なるほど、納得した。」

レミリア「咲夜、今日はこの人たちの分のご飯もお願いね。」

咲夜「はい、お嬢様。」

霊夢「紫。 少し話がある。」

紫「場所を変えましょうか。」

レミリア「ここを出て角を曲がった奥の部屋、使っていいわよ。」

紫「あら、気が利く主様ね。」


 場所を移し、二人はまず咲夜からもらった紅茶を飲んでいた。


霊夢「やっぱり咲夜の入れる紅茶はおいしいわね。」

紫「それで? あなたが私に話しっていうのも珍しい気がするのだけど。」

霊夢「あぁ、まだ誰にも話してないでしょう? もう一つの幻想郷のこと。」

紫「えぇ、、、」

霊夢「これは大きすぎる異変、私とあなただけじゃ、到底解決は無理だと思うけど。」

紫「わかっているわ、だからこその紅魔館、よ。」


 霊夢や魔理沙を家族だと慕うレミリアは己の能力、運命を操る程度の能力で彼女たちの運命を見たという。

その運命を見た後、レミリアは自ら紫に協力したいと相談しに行ったそうだ。


紫「”家族の帰る場所は、ここしかない。” そういってたわよ。」

霊夢「さすが、レミリアね、、。 ところで黒の霊力のことは少しはわかったの?」

紫「、、。 まだ、なにも。」

霊夢「あなた、隠すの下手よ? もっとばれないようにしなさい。」

紫「そうね、、、。」

霊夢「それは、隠すことで、私のためになるの?」

紫「少なくとも、今のあなたには伝えられない。 と言っておくわ。」

霊夢「そう、、。 いつか必ず教えなさいよ。」

紫「時がきたらね。」


 コンコン。

 部屋の扉をノックする音が聞こえた。


咲夜「失礼します、霊夢さん、紫さん、お食事の準備が整いました。」

紫「あら、私の分もあるの? それじゃあ、ありがたくいただいていきましょうかね。」

霊夢「やったぁーー!紅魔館のご飯だわぁぁ!!」


 その日の夜、紅魔館では大人数の食事会になった。


 翌日。


紫「みんな、来たわね。 それじゃあ、これからの流れを説明していくわ。」


 紫の作戦はこう。

 別次元の幻想郷への往来が可能になるのは約一か月後。

そのころに双方の結界が緩くなるそうだ。

 しかしそれは同時にあっちからの侵入も許すことになる。

 紅魔館組は基本こっちの世界の警備。

 霊夢、魔理沙、咲夜、アリスは別次元幻想郷へ乗り込み、あちらの探索。

 いくら結界が緩くなるとはいえ、次元を超える行為。 

別次元幻想郷に渡った場合、再度こちらに戻ってこれる保証は無いとのこと。


魔理沙「なぁ、紫。 別次元幻想郷ってなんか長くて言いにくいんだぜ。」

紫「そうね、、。 この世界と対をなし、別の霊力であふれる幻想郷......」


 ”対霊郷”


霊夢「対霊郷、ぴったりな名前ね。」


 ある程度の話が終わったとき、その部屋の扉があいた。


美鈴「霊夢さん、お客さんです。」

霊夢「わたしに? って、妖夢と幽々子じゃない。 どうして。」

幽々子「紫、この子も連れて行って。」

紫「幽々子、あなた、それがどういうことかは分かってるわよね?」

幽々子「分かってる。」

妖夢「私はまだまだ未熟です。 でも、霊夢さんの、皆さんの役に立ちたい!」

霊夢「そう、、、。 紫、妖夢はこっち側でいいでしょ?」

紫「わかったわ、幽々子の覚悟も相当なものね、いいでしょう。」

霊夢「妖夢、いろいろ説明するわね。」


 少女説明中...


妖夢「わかった。」

紫「準備期間は一か月よ。 それまで各々やれることをしなさい。」


 会議終了後。

 ー紅魔館地下・大図書館ー

魔理沙「どうしたんだパチュリー、こんな所に呼び出して。」

パチュリー「一か月の間、ここの本全て読んでいいわ。」

魔理沙「な、、まじかよ、、! でもどうして、、。」

パチュリー「あなたの魔法はまだ未完成、そのままじゃ愛すべき人を守れないでしょ?」

魔理沙「な、、! だから違うっての!」

パチュリー「ふふ、、。 もっと素直になりなさいな。」

魔理沙「、、感謝するよ。」


 -レミリアの部屋-

レミリア「咲夜、この一か月、あなたはどうするつもり?」

咲夜「決まっていません、もっと修業して、そして、、最後まで紅魔館のメイドとしています。」

レミリア「そう、、、。 今から言うことはあなたへの主としての命令。 決して破っちゃだめよ。」

咲夜「!?」

レミリア「生きて帰ってきなさい。」

咲夜「その命令、承りました。 お嬢様、、。」

レミリア「紅魔館の主の命令は絶対。 必ず守ること。 いいわね? 十六夜咲夜。」

咲夜「、、はい。 我が主、レミリア・スカーレット様。」


 -紅魔館一階ロビー-

霊夢「紫。 夢想天生を鍛えたい。」

紫「そう、、。 何のために?」

霊夢「前に一回同じことを紫に言ったわね、、。 

あの時はただ力が欲しかった。  けど、今は違う。」


 大切な仲間を守るための、彼女たちの力になる強さが欲しい。


紫「、、、。 成長したわね。 十四代目の博麗の巫女。

いいでしょう、あなたの『夢想天生・蕾』 限りなく強化しましょう。 きつい修行になるわよ?」

霊夢「かまわないわ、限りなく、強くなる。 今よりも、もっと、もっと!」


 -紅魔館門前-

妖夢「美鈴さん、剣術の修業に付き合ってほしいです。」

美鈴「私がですか? いいですけど、私は格闘専門なので、お力になれるかどうか、、」

妖夢「それでいいんです、相手が格闘使いだった時の立ち回りはまだ修業したことがないんです。」

美鈴「ふむ。 それならいい相手になれますよ! 己を高めあいましょう! ついでに気も学ぶといいです。」

妖夢「気、、ですか?」

美鈴「手っ取り早いのは、殺気。 剣を抜く瞬間に気を使って相手にスキをあたえれます!」

妖夢「うおお! めっちゃ学びたいです!」

美鈴「では、一緒に特訓しましょう! 妖夢さんならすぐに会得できますよ!」


 各々が誰かを守るために。

 ただその一つの想いで皆が動く。

 

 残された期間はあと一か月、、。



 会議終了から数時間後

 -白玉楼-

幽々子「まさか、あそこまで活発になってくれるなんてね、、。」

紫「霊夢も初めてちゃんとした理由を持ってきたわ。」

幽々子「この幻想郷は、どうなるの?」

紫「あの子たち次第、よ。」

幽々子「そう、、。」

紫「信じましょう。 幻想郷に生きる者たちの覚悟を。」

幽々子「えぇ、ずっと信じてる。 この咲かない桜の木の下で。 桜が咲くまで、ずっと。」

第一章、残すところあと2話になってしまいました。

今回の話は、今起こってることを霊夢にかかわりのある少女たちに紫が伝え、各々ができることを残された期間でやる、そんなお話でした。

あ、生存確認してると、フランちゃんは元気ですよw


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