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幻想対霊郷  作者: 海音
第一章 舞い散る花びらたち
3/13

第2話 紅魔の異変と紅い月(前編)

注意 この作品は東方Projectの二次創作作品です。

原作設定無視、オリジナル設定、キャラ崩壊、その他原作と違う部分があります。

それでも大丈夫な方はこのままお読みください!

この話は続きものです。前回の話を読んでない方はそちらから読むことをお勧めします!

凍湖の異変から約一週間後。


ー博麗神社ー


霊夢「あぁぁぁ、暇。暇すぎるわ。」

魔理沙「霊夢っていつも暇だよなぁ。何かすることないのか?」

霊夢「あったら今こうやって暇って言ってないわよ。」

魔理沙「あはは、いわれりゃそうだな。」


 この幻想郷は平和だ。

 平和すぎる。

がゆえに、巫女としての仕事がない。


魔理沙「そんなに暇なら、私と一勝負しないか?」

霊夢「嫌。」

魔理沙「なんで!?」

霊夢「体動かしたくない。」

魔理沙「はぁ、、?霊夢らしい理由だがよぉ、、

もうちょっと日頃から動かしたほうがいいぜ。」

霊夢「はいはい。心配ありがとうねー。」

魔理沙「なんだよ、、ったく、、。」


 他愛もない話がこうやって霊夢とできる。

ずっとこんな日が続けばいいな、、

 霊夢を横目で見ながら、魔理沙はそう心の中で思った。


霊夢「なによ、、」

魔理沙「何でもないんだぜ!」


 そんな会話をしていると、足音が聞こえた。


魔理沙「こんな神社に人が来ることがあるんだな、、」

霊夢「何よその言い方!人ぐらい来るわよ。」


 やってきた人間は、背の高く、メイド服を着た人物だった。


霊夢「あら咲夜。珍しいわね、あなたが来るなんて。」

咲夜「霊夢さん、魔理沙さん、ご無沙汰しています。」


 そういうと咲夜というメイドは頭を下げた。


魔理沙「やめてくれよ咲夜、私たちは呼び捨てでいいんだぜ。」

咲夜「いえ、それをするとお嬢さまに怒られますので。」


 十六夜 咲夜。吸血鬼姉妹の住む紅魔館の瀟洒なメイド長。

 時を止める程度の能力を持つ。

 足にはいつもナイフを常備している。


霊夢「それで咲夜、どうしたのよ。」

咲夜「お嬢様から”久々に食事会をしないか”とのお誘いを伝えに参りました。」

魔理沙「食事会か!!おいしいものが食べられんだぜ!」

霊夢「あなたキノコしか食べないからね、、」

魔理沙「失礼な!キノコ以外も食べるさ!」

霊夢・咲夜「、、、え!?」

魔理沙「普段私ってそう思われてたのかよ、、ショックだぜ。」

霊夢「ちょ、そんな落ち込まないでよ。その食事会お邪魔させてもらうわ。」

咲夜「かしこまりました、お嬢様も喜びます。

では、少々早いですが、16時ぐらいに紅魔館にいらしてください。」

霊夢「わかったわ。」

咲夜「では、また後程。」


深くお辞儀をすると、咲夜は帰っていった。


霊夢「さて、、、支度をするわよ、魔理沙。」

魔理沙「なにかするのか?」

霊夢「手ぶらじゃ失礼だわ、何か人里で買っていきましょう。」

魔理沙「え、霊夢、そんなお金あるのか?」日頃雑草しか食べてないのに。

霊夢「あなたも十分失礼ね!雑草なんて食べたことないわよ!」

魔理沙「あはは!お互い様だな、これで。」

霊夢「、、、」

霊夢の顔が少し赤みを帯びていた。


 数時間後


ー紅魔館ー


美鈴「こんにちは、霊夢さん、魔理沙さん。」

霊夢「珍しいわね、美鈴が寝ずに門番してるなんて。」

美鈴「客人が来るとわかってる時ぐらいは起きてますよ。」

魔理沙「本当はわかってない時に起きとかなきゃいけないんじゃ、、」


 紅 美鈴。気を使う程度の能力の持ち主。

 武術に長けており、その戦闘力はなかなかのものだが、普段、寝ている。

 彼女の仕事は紅魔館の門番。なのだが、寝ている。 特技は、寝ること。


美鈴「お話は咲夜さんから聞いています、どうぞ中へ。」

霊夢「お邪魔するわねぇ~」



レミリア「久しぶりね、霊夢。」

フラン「あ、魔理沙!!やっほぉ~~!」

霊夢「ええ、久しぶりねレミリア。」

魔理沙「おおー、フラン!お前も元気そうだな!!」


 レミリア・スカーレット。運命を操る程度の能力の持ち主。

紅魔館の主である。

 フランドール・スカーレット。ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。

レミリアの妹。

 二人とも吸血鬼であり、昼間外に出るときは日傘を差している。


レミリア「二人とも、そこに座って。」

霊夢「なんか、懐かしいわね、あの時もこうやって食事会したわよね。」

魔理沙「懐かしいな!数か月前の出来事かぁ、あれも。」

レミリア「あの時はほんとお世話になったわね。」


 時は遡ること数か月前。

 ちょうど雪が降り始めた頃。

 

 ー博麗神社ー


紫「霊夢いる?お邪魔するわよ。」

霊夢「お邪魔するってねあんた、もう入ってるじゃん。 おこたに。」

紫「あら、霊夢さんってこたつのことおこたって言うのね。」

霊夢「な、なによ。そんなにおかしかった、、?」

紫「ものすごくおかしいわ。」

霊夢「そんなはっきり言われると恥ずかしいからやめてくれ。」

紫「それはごめん。んで、気づいてる、、?」

霊夢「結界の異変、、でしょ?気づいてるわよ。」

魔理沙「おーーい!霊夢大変だ!!」

霊夢「あのね魔理沙、今紫と話してるんだから少し待ってt、、」

魔理沙「人里から少し離れたところに、でっかい屋敷が建ってるんだ!」

霊夢「、、、」

紫「異変の真犯人が居そうね、そこに。」

霊夢「行ってくる。魔理沙、留守番お願い。」

魔理沙「なんでだよ、私もいくぜ。」

霊夢「何バカなこと言ってんの?異変解決は巫女の仕事よ。」

魔理沙「困ってる相手を助けるのが親友の仕事なんだぜ?」

霊夢「困ってないわよ、、精々足を引っ張らないでね。」

魔理沙「了解だぜ!」

紫(いい子を持ったわね、霊夢。)


 ー紅魔館ー


霊夢「大きい、、、」

魔理沙「でかすぎるぜ、、」

美鈴「Zzz...」

霊夢「あれ、門番よね、、、」

魔理沙「だろうな、、寝てるのか、、?」

霊夢「失礼するわよ~~。魔理沙、二手に分かれましょう」

魔理沙「わかったぜ!」


ー魔理沙サイドー

 とはいったものの、、、

適当に歩いてたら、本ばっかりある部屋に来ちまったぜ、、

 なんだここ、図書館か、、?

すっげぇいっぱいの魔導書があるじゃねーかよ。

少しぐらいいいよな、、。

、、、。

 魔力結界の力、、。

な!?

 そこには、結界に縛られた小さい金髪の吸血鬼が眠っていた。


???「侵入者ね、あなたは誰?」

魔理沙「!?見つかっちまったぜ、、私は霧雨魔理沙、魔法使いだ。」

???「へぇ?魔理沙、、ね。私はパチュリー・ノーレッジ。あなたと同じ魔法使いよ。」


 パチュリー・ノーレッジ。魔法を扱う程度の能力。

いつも紅魔館地下にあるこの図書館で魔法の研究をしている。


魔理沙「ここにある魔導書は全てパチュリーの物なのか?」

パチュリー「ええ、そうよ。何冊か盗んだわね?」

魔理沙「げっ、やっぱり本に小細工は仕掛けてあったか。」

パチュリー「当たり前でしょ。で、何でここにいるの?」

魔理沙「急に幻想郷に来ててよく言うぜ、、。」

パチュリー「答える気はないのね?」

魔理沙「なあパチュリーよ。この子は一体何なんだ?」

パチュリー「あなたもこの子に用があるのね、、」

魔理沙「待ってくれ、誤解だパチュリー!」

パチュリー「問答無用!!」


 そこから魔理沙とパチュリーの魔法バトルが始まった。


パチュリー「魔法使いとはいえど所詮は人間!私が研究した魔法の数々には勝てっこないわ!」

パチュリーが呪文を唱えると本棚から二冊の本が彼女の元へ飛んできた。

魔理沙「へぇ、ご主人さまに忠実な魔導書だな、、!」

パチュリー「見せてあげる、苦しめてあげるわ。」


そういうと二冊の魔導書が開き、魔理沙の方に向かって、魔法を放った。


魔理沙「な、、!魔導書が、技を放っただって!?やっべ、、!」


 パチュリーの魔導書は手加減を知らない。

 片方は氷の塊を、片方は炎の塊を交互に魔理沙に向かって連続で放ってくる。

 魔理沙は箒で飛んで逃げ回っていた。

が、箒の素材は燃えやすい、、魔導書が魔理沙をとらえた。


魔理沙「あぁぁぁぁぁ!私の箒が!!燃えてる!!」

パチュリー「ずっと逃げれるわけないでしょ!!」

魔理沙「くっそ、、なら次はこっちの番だ、、!」

そういうと魔理沙はポケットから八卦炉を取り出した。

魔理沙「くらえ、、!」


 八卦炉から霊力を凝縮されたエネルギー弾が放出された。


パチュリー「たかがそれぐらいの魔法、話にならないわ、、」


 そういうとパチュリーは魔方陣を展開した。

 もちろん魔理沙の魔法は防がれた、、が。


パチュリー「!?」


 その魔法は爆発した。

煙がもくもくとパチュリーの周りを囲んだ。

 そしてその煙は、パチュリーの体を拘束した。


パチュリー「なにこれ、動けない、、。それに、力が、、」

魔理沙「私のとっておきだ、パチュリー。」


 煙の中から魔理沙はにやにやしながら話した。


魔理沙「その煙の効果は相手の霊力を奪うのと、睡眠効果があるのさ。

魔法使いならわかるだろ。霊力が奪われると眠くなるの。それに追い打ちをかけれるのさ。」

パチュリー「くっそ、そんな、、、まずい、結界の維持が、、」

魔理沙「あ、そうだ、パチュリー、あの結界は何なのぜ?」

パチュリー「あれは、妹様を、フランを封印する結界」

魔理沙「なぁ?そのフランってやつは、パチュリーの家族なのか?」

パチュリー「ええ、家族よ。」

魔理沙「だったらなんであんなことになってるんだ?」

パチュリー「あの子の能力はありとあらゆるものを破壊する能力を持ってるの。」

魔理沙「ありとあらゆるものを、破壊する、、?」

パチュリー「そうよ、ほっとけば、近くの人里を壊してしまうかもしれない、、。」

魔理沙「なーんだ、そんなことだったか!」

パチュリー「なっ!あなたね!そんなことって、、!」

魔理沙「霊夢に任せろって。」

パチュリー「霊夢、、?」

魔理沙「この世界の博麗の巫女さ!おっちょこちょいでかわいくて強いんだぜ!!」

パチュリー「博麗の、、巫女、、」


 その時、フランドールを囲む結界に変化が起きた。


パチュリー「まずい、、結界が、、」

魔理沙「やっべ、、、」

パチュリー「魔理沙!今すぐ私にかけてる結界を解きなさい!そして手伝いなさい!」

魔理沙「あ、あぁわかった!」


 魔理沙は術式を解除しパチュリーは急いで数冊の魔導書を魔理沙に渡した。

珍しく魔理沙は魔導書を真剣に読み術式を覚えた。

二人は急いでフランドールを囲む結界の再構築を行ったが、それは不可能だった。


魔理沙「なんで、なんで直らないんだよ、、」

パチュリー「この結界を管理してるのは私だけじゃない、、まさか!!」

魔理沙「??」


 この時魔理沙は何が起きたかを理解してなかった。

”二手に分かれましょう”

 霊夢の方は無事なのか、、

そんな心配をしている間にも結界は少しずつ崩れていった。


 真の紅魔の異変はここからである。


・・・後編に続く。

いやぁーー夜に書き始めたのですが結構長くなってしまいましたw

本当は一話で納めるつもりだったのですが、さすがに長すぎるなと思い前編後編に分けることにしました。

今回は魔理沙とパチュリーとの戦いしか描かれていませんが、後編はほぼ戦闘シーンになるかとw

文章で戦いを表現するのは結構難しいですね、、

後編はもう少しうまく表現したい、、

現実側ではフランと表現していたものを過去編ではフランドールと表記しています。

差別化が目的ですね。 まだみんな出会ったばっかりなので。

後編では霊夢と咲夜、レミリアの戦い、そしてフランドールによって真の紅魔の異変が引き起こされます。

お楽しみに!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 毎度楽しませて頂いております。 本文内でいくつか気になる点がありましたので、 書かせていただきます。 まず、キャラクターの十六夜 咲夜の台詞について、 話している内容が一部敬体文では…
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