第1話 凍湖の異変とお人好しな巫女
この作品は東方Projectの二次創作です。
原作設定無視、オリジナル設定、キャラ崩壊、それでも大丈夫な方はお読みください!
この話は前回のプロローグを読んでから読み進めていただくことをお勧めします。
春が訪れ、少し経った日、、、
ー博麗神社ー
素敵な朝。
気持ち良い少し涼しげな北の風。
こんな日は二度寝するに限るわね、、、
霊夢「、、、まだ早いわね。」
そう言うと博麗の巫女、博麗霊夢はそっと目を閉じた。
誰かが階段を上ってくる音がする。
その音すらも、今の霊夢には睡眠を誘うものだった。
もうちょっとで、寝れる、、、。 が、霊夢の眠りは大抵誰かに邪魔される。
魔理沙「おーい、霊夢!遊びに来たぜ!」
霊夢「寝かせろ。」
大きめのとんがり帽子に少し長めの金髪、彼女の名前は霧雨魔理沙。
普通の魔法使いだ。
魔理沙「なんだよ、お前まだ寝てたのかよ。いい加減起きろって、今何時だと思ってんだよ?」
霊夢「6時か7時じゃねーの? どうでもいいけど私は眠いの。寝かせて。」
魔理沙「今10時だぞ、、、」
、、、
霊夢「は?」
魔理沙「嘘言え、みたいな顔してるな?」
霊夢「当たり前でしょ、10時でこんな涼しいわけないわ、いくら春とはいえ。」
魔理沙「だから霊夢のところに来たのさ、まさか寝てるとは思わなかったけどな!」
ニヤニヤした顔で魔理沙は霊夢の顔をのぞきながら言った。
魔理沙「こりゃ異変だぜ、多分。」
霊夢「だとしたら誰が原因かは察しがついたわ。」
魔理沙「なんでわかんだよ、勘か?」
霊夢「そんなわけないでしょう? 博麗の巫女はね、幻想郷の霊力をたどれるのよ。」
魔理沙「へぇー、それで霊力が普通じゃないところをたどったってことか?」
霊夢「まあ、そんな感じね。」
魔理沙「それで、誰だったんだ?」
霊夢「⑨(バカ)」
魔理沙はそれを聞いて苦笑いをした。
ー霧の湖ー
大妖精「チルノちゃん、やめなって」
チルノ「やめないもん、アタイ最強だもん!」
大妖精「だからと言って、だからって、なんで湖を凍らせなきゃいけないの!!このバカ!」
チルノ「バカじゃないもん!アタイ天才だもん!!」
大妖精「もぉーーー、湖凍ってるからめちゃくちゃ寒いじゃん!!」
霧の湖は幻想郷の気温に少しばかし影響する。春と秋はもともとが涼しいゆえ、湖が凍ると直ぐに寒くなる。 夏にやってくれれば嬉しいのだが、、
チルノ「ふん! これで幻想郷を寒くして、アタイの力を証明するのさ!」
大妖精「霊夢さんが来るって、絶対、、。」
チルノ「ふん!霊夢なんてアタイがぼこぼこにできるもん!」
霊夢「私なんて、、、なんですって?」
大妖精「あ、、あ、、こんにち、、は、、」
霊夢「はーいこんにちわ。あなたのお友達は何してるのかな?」
魔理沙「大変だぜ霊夢!湖が凍ってるぜ!」
霊夢「チルノ、、?あなた何してるの?」
チルノ「アタイの力を見せつけてるのさ。」
霊夢「そう、、、」
霊夢はそっとチルノの頭に手をまわし、グーにして、頭を挟み、そして、、、
チルノ「いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ぐりぐりした。
チルノ「やめろぉぉ!アタイの天才的な頭を、痛い痛い!!いたいぃぃぃぃ!!」
魔理沙(こいつ、腐っても巫女なんだよな、、?)
大妖精(あれ、霊夢さんって巫女さんだよね、、?チルノちゃんのお母さんじゃないよね?)
霊夢「チルノ、、? この湖が幻想郷でどんな役割してるかわかってるわよね?」
チルノ「気温を、、調節、、すr、いったいぃぃぃぃ!!」
霊夢「あのね、この湖はね、幻想郷の霊力を溜める場所でもあるのよ?」
チルノ・魔理沙・大妖精「、、、え!?」
霊夢「あなたたち妖精は、よく湖にいるわよね?それはなんでだと思う?」
大妖精「なんでって、、なんか居心地がいいの、ここ。」
霊夢「そうでしょうね。妖精はもともとこの世界の霊力供給の役割を持ってたのよ。その名残ね。」
魔理沙「妖精たちってよ、霊力が羽を動かす力になってたりするんだよな?」
霊夢「そうね、妖精は霊力を世界に供給し、霊力は妖精たちを支える。昔からの関係ね。」
大妖精「てことは私たち、今大分まずい、、?」
チルノ「どういうことだぁー!わかるように話せーー!あと、離せーー!」
霊夢「あなたたちの体を支えてる霊力が発生する場所を凍らせたのよ?あなたは。」
魔理沙「凍ったら霊力がそこに閉じ込められて、外に出てこれない。」
大妖精「つまり私たちの体に霊力が供給されない、、、」
チルノ「、、、」
チルノはやっと理解したようで、顔色がごろっと変わった。
チルノ「あ、あたいはそんなことするつもりじゃ、ど、どうすりゃいいんだ?霊夢?」
霊夢「まず私たちに言うことは?」
チルノ「、、、ご、ごめん、なさい、、」
霊夢「よく言えました。さあ、、魔理沙、お仕事よ。」
魔理沙「、、え?」
霊夢「あんたのマスパを湖に撃てばチルノの氷ぐらい一発で砕けるわよ。」
魔理沙「人使い荒いなぁ巫女様よぉ。」
霊夢「そういう時だけ私を巫女扱いしないでよね、日頃しないくせに。」
魔理沙は謝りながら八卦炉を取り出して、霊力をそこに集中させた。
魔理沙「、、、マスタースパーク!!」
霊夢の言ったように、張ってた氷は薄く、マスパは速攻で貫通した。
そしてそのエネルギーによって、氷は全て溶けた。
霊夢「いい、チルノ?何があっても友達を、何よりも自分を危険にさらすやり方は絶対にしちゃいけない。」
チルノ「うぅ、、、ごめんよ、霊夢。」
霊夢「わかったら二度としないこと。いいわね?」
チルノ「うん、、。」
魔理沙「霊夢もいいところあるんだな!」
霊夢「なにそれ、まるで普段の私にはないみたいじゃない?」
大妖精「だって霊夢さん、いつも寝てるじゃないですか。」
霧の湖に3人の笑い声と一人の唸る声が響いた。
溶けた氷は太陽の光を反射していて、いつもより輝いているように見えた。
ーどこかの時空のスキマー
紫(霊夢、、、。)
歴代の博麗の巫女はそんな人たちではなかったわ。
いつも一人孤独に妖怪を退治し続け、人からも妖怪からも怖がられ、尊敬したりする人はほとんどいなかった。
仲間なんていなかった。
けれども誰一人として挫折はしなかった。
最後まで一人で背負い続けて、、。
けれども、いつからでしょう。
博麗の巫女は強く、お人好しで、そして優しい巫女だといわれ始めた。
彼女の周りには必ず仲間とその子たちの笑顔であふれていた。
歴代の巫女より仕事はしない霊夢は博麗の巫女としては失格かもしれない。
けれども、、、。
(その仲間は大切にしなさい、霊夢。必ずあなたの力になるわよ、、。)
紫「さて、、、」
紫の周りは沢山の瓦礫で囲まれていた。
紫「どういうことかしら。 幻想郷の一画がすべて”書き換えられる”なんてね」
第一話、いかがだったでしょうか?
やはり最初の異変にはチルノでしょと書いていて思ってしまいましたw
読んでくださった方は東方のキャラは誰が好きでしょうか?
僕は霊夢とレミィが大好きですw
第二話はまだどこを舞台とするかあまり決めていないのですが、おそらく紅魔館になると思います。
この話、後々YoutubeでMMD紙芝居として追っかけられたらなんて夢を見てますw
霊夢が力を出して戦うのはもうちょっと先になりそうかなって思います。
それまではとてつもなく平和な幻想郷をお楽しみください!