俺が選ばなかった世界にどうやら入り込んだらしい!
”俺が選ばなかった世界にどうやら入り込んだらしい!“
・・・俺は3年前に大きな選択を迫られる!
”仕事か? 彼女か?“
俺は当時、仕事選び彼女を捨てた。
そしてそれが祟ったのか? 仕事は上手くいかず、会社はクビになる。
そこからは定職にも付けず、バイトを掛け持ちしながら3年間を過ごす。
俺と別れた彼女は1年後、違う男性と付き合いその男性とそのまま結婚
したと俺は聞いている。
ただその男は、”女癖が悪く何度も浮気を繰り返したとも風の噂で聞いた。“
こんな事なら俺は、仕事を選ばず彼女を選んだのにと今も後悔している。
もし今、あの時に戻れるのなら? ”俺は迷わず彼女を選ぶだろう。“
*
・・・その日
俺は何時ものようにバイト時間に間に合うように家で準備をしていると?
部屋の中に、もやがかかったような目の前が一瞬薄暗く感じた。
でも直ぐに元に戻り俺は気にすることなく家の玄関のドアを開けよう
とすると、、、?
俺の目に入った光景は、”昔彼女と同棲していた部屋だった。“
『・・・えぇ!? ココは、』
『”どうしたの、忘れ物?“』
『悠里? な、なんでココに?』
『”なんでって、一緒に住んでるからでしょ!“』
『・・・お、俺達、あの時別れたはずなのに、』
『何言ってるの、今日はどうしちゃったのよ、おかしいよ!』
『ご、ごめん、俺今から何処に行こうとしてたんだっけ?』
『”バイトでしょ、今日でバイトを辞めるんだからしっかり皆に
お礼を言って楽しんできなさい!“』
『・・・お、俺、バイト先今日で辞めるの?』
『”明日からお店がオープンするんだから、しっかりしなさいよ!“』
『お店って、俺のお店?』
『前からやりたかったって言ってたじゃない、ラーメン屋さん。』
『・・・ラ、ラーメン屋さんって、まさか俺のお店?』
『そうよ、自分でお店を出す場所まで決めて来たんでしょ!』
『お、俺の店、俺の店か!』
『そう、だから今日でバイトはおしまい!』
『”ありがとう、悠里!“』
『別にいいわよ、私がコツコツ貯めていたお金がこんな形で役に
立つなら幾らでも出すわ。』
『”悠里が俺の傍に居てくれて嬉しい!“』
『何泣いてんのよ! 今日はどうしちゃったの?』
『別に何もないよ、じゃあー行ってくる!』
『うん、楽しんで来て! 今日は皆にお別れ会をしてもらうんでしょ、
イイ仲間よねぇ~』
『確かに、凄くバイト先ではお世話になったからな~』
『明日からがオープンよ! 気合入れて行かなくちゃ!』
『まさか? 悠里もお店を手伝ってくれるの?』
『”当たり前じゃない! 妻がこんな時に力になれないでどうするのよ!“』
『”妻? 俺達、結婚してるのか?“』
『”今更何言ってんの、早くいかないとバイトの時間遅れるわよ。“』
『ああ~じゃあ、行ってくる!』
『うん。』
嘘みたいだけど俺はどうやら? ”3年前のあの時に戻ってるみたいだ!“
しかもこの世界では、”俺とあの時別れた彼女は結婚しているし。“
それにバイト先も今日で辞めて、明日から俺がずっと夢だった
ラーメン屋のお店がオープンするらしい。
俺がラーメンを作り彼女が接客やらレジをしてくれるのだろう。
まさかあの時の俺は、こんな風になるなんて想ってもみなかった。
大好きだった彼女と一緒になり、ずっと夢だったお店も持てている。
しかも? 彼女のお腹の中には俺の子供も身ごもっていると言うではないか!
”こんなに幸せなことはない!“
俺がずっと悔やんで後悔していた事がまた3年前に戻りやり直せる
なんって、俺は今あるこの人生を全うする!
・・・ただ気になるのは、この世界の俺は何処に行ったのだろう?
今の俺は向こうから来たはずだ!
向こうの世界の”俺は消えたのか? それとも入れ替わったのか?“
ただ今は何も考えないようにしている。
今が幸せだから俺が居た世界にはもう戻りたくない。
もうどうなっていようが今が幸せなら、もうそれで。
身勝手だと分かってはいるが、今がどうしようもなく幸せなんだ!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




