第五話 名誉の戦死?
地響きがして、上から顔を覗かせたのは大きな豚
の顔した魔物だった。
キキキッ……キキキッ。
と甲高い声が響くとしわがれた顔の小鬼が現れた
のだった。
豚の巨人の側をうろつき回るのは、ゲームでいう
ゴブリンと言われる小鬼だった。
背丈は夏美の半分にも満たないくらいの小ささだ
が、数が多い。
「なんなのよ……」
グヒィッ……ウオォーーーー!
雄叫びを上げると夏美を掴んで竪穴から出した。
やっと出れると思うとゴブリンの群れの真ん中に
放り込まれる。
「ちょっと…待ってよ、これって……」
いきなり飛びかかってくると唯一付けていた下着
も剥ぎ取られると、もみくちゃにされる。
鼻の中に指を突っ込まれぐいぐいと引っ張られる。
痛いと引っ掻くと今度は口の中に彼らの可半身に
ついている臭い物を押し付けてきた。
「いやぁぁっぁっ……やめてよ!」
付き合ってる長野にさえフェラなんてした事もな
いのに…
そんな考えも、次の瞬間忘れ去る事となった。
足を左右に開かされると、残りの二つの穴を同時
に蹂躙されたのだった。
悲鳴が一気に上がる。
だが、それもすぐに塞がれると穴という穴に順番
に押し込まれたのだった。
一匹が終われば次のがすぐに入れる。
乱暴に何度も突き入れられると、段々抵抗する気
力も無くなっていく。
気づいた時にはさっきの竪穴の中に戻されていた
のだった。
「わたしは……」
気がついた時には全身が重く感じた。
何もやる気が起きない。
どれだけの時間犯されていたのだろう。
口の中も異臭で気持ち悪い。
「希望なんて持つだけ無駄よ…死ぬまで繰り返す
の…ハハハ」
奥にいた女性はただ笑うだけだった。
その頃、戦闘を終えた長野が影に隠れているはず
の夏美を探していた。
「あれ?夏美はどうした?」
「ん?荷物はあるな……しっこじゃねーの?」
「俺らが戦っている間にしょんべんかよ…。おー
い、夏美」
いくら呼んでも出てこなかった。
「おい、こっち引きずった跡があるぞ?」
「誰かに連れて行かれたのか?」
「かもな……長野どうする?」
「一応、探してやるか……」
そう言って引きずった後を追ってみることにした。
足元をライトで照らしながら進むといくつかの洞
穴があった。
一体どこにいったのか?
どれにも引きずっていくような跡があった。
一体どれが正解なのか?
そのうちに、中の方から悲鳴が聞こえて来た。洞窟
の中を反響するように聞こえる声に、耳を澄ませる
と一個を選ぶとそのまま奥へと突き進む。
そして広くなった場所で夏美を見つけた。
だが、それは大きな豚の顔をしたオークが陣取り、
その前で小さなゴブリンたちに変わるがわる犯さ
れている姿だった。
穴という穴に突っ込まれ、あそこから救い出した
として、再び彼女に出来るかと考えると否だった。
「帰ろうぜ」
「いいのか?あいつは……」
「あんな女抱けるかよっ、汚ねーだろ?魔物を宿
してるかもしれねーだろ?死んだって事にして
おいた方がいいだろ?あいつの名誉の為にもさ」
そういうと、そのまま引き返したのだった。




