8話 魔法
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俺はカフェの店主さんに紹介されたマルノ不動産屋に行った。
すると、おばあさんが現れた。そのおばあさんは店主さんに恩があるらしく、店主さんの紹介できた俺を直々に対応してくれることになった。
「え、えっと、今どんな物件がありますか?」
「…いいか?家はこの辺りでは…いや、この王国一でかい不動産屋だ。どんな物件でもあるさ。」
「す、すみません!!」
なんだろう。この人を目の前にすると縮こまっちゃう…。
はっ!そうだよ!!これは生徒指導の先生とかを目の前にした感覚だ。
なるほどなぁ…。
俺が1人で勝手に納得していると、グランさんは鋭い眼光でこちらを見た。
「……はぁ。あんたもあたしが怖いのかい?」
グランさんは頭を抱えながら、目を伏せた。
俺はしどろもどろになりながら、否定の声をあげた。
「……ふっ。ありがとね。えーと、あんた名前は?」
「佐藤虎弥です!」
「サトゥ?変わった名前だね。」
グランさんは顔をしかめてきた。
「あっ!えっと!虎弥が名前で、佐藤が家名です!」
「そうか、コーヤ。改めて、このグラン・マルノが対応させていただくよ。」
そういったグランさんは、白紙を用意し、どこからともなくペンを出した。目の前で、キラキラと白く輝く粉が舞い、重々しい万年筆が出てきたのだ。
そして俺は、あまりにも不思議で、黒にしか見えないはずなのに、光に当たると青空にも、夕焼けにも、誰もが心奪われる黄金の色にも見える、不思議なインクの存在にも気づく。
グランさんはそれで白紙の紙にすらすらと文字を書いていく。書き終わったと思えば、その万年筆を俺に手渡してくる。グランさんはその紙を指でトントンっと指さす。そこには俺が記入するであろう場所があった。
俺が丁寧に漢字で書くと、グランさんはその紙を受け取り、最後に何かを言った。
「……綺麗ですね…。」
「……そうか。……とりあえず早速条件を教えてくれ。」
「条件ですよね。ん~…厨房が広くてカウンター席もあって少し広いところってありますか?」
「おぉ…やけに具体的だね…。店でも開くつもりかい?」
「はい!紅茶屋さんを!!」
「だったら貴族街に近いほうがいいね。…いいところが一軒だけあるよ。今から行くかい?」
「い、今から?!」
「……なにか不具合でもあるかね?」
「い、いえ……」
俺はグランさんに着いて行った……。
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