44話 戦闘
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夜が深まり、嫌なほど真っ赤な丸い月が主張してくる。
激しく不安を駆り立てられ、恐怖で足がすくんでしまう。出現するであろう場所へは馬で向かうらしい。
俺は乗馬ができないため、アルの前に乗る。先ほどまで俺がユシュとアルどちらと乗るかという話をしていたが、乗馬の経験も上手さもアルの方が上ということで話は終わった。
「…コーヤさん、このブレスレットをつけていてください」
そういってアルから渡されたのは宝石の中に星空が模様されたような美しい装飾が施されたブレスレットだった。
高そうな見た目で、俺は少し躊躇ってしまう。
「これは?」
「それは命の危機が訪れたときに、俺が召喚されます。」
「え?マジか…、そうか…もしかしたら死ぬかもしれねぇんだ……」
「えぇ、そうです。なのでソレをつけててください。」
俺は貰ったブラスレットを腕につける。アルはそれを確認してから、感謝を述べて急に姿勢を低くする。
そして急にアルに頭を押さえられる。頭上ではひゅんっ!と鋭い物が通る音がした。
「早速っすか…」とあるが呟いた。俺が恐る恐るそちらの方を見ると、そこには謎の物体がいた。
首のない騎士の恰好をした胴体が腰に生首を下げ、生きたように滑らかに動き、馬に乗っている。
アルは彼の攻撃から俺を守ってくれたらしい。また首なし騎士が剣を振り上げる。
その攻撃をアルが剣で流す。とても入れそうにない剣の交じ合いに固まってしまう。
「固ェ……!コーヤさんッ!!どっか逃げてくださいッ!!」
「でも一人じゃっ!!」
「大丈夫!対等ですからッ!!」
アルはそういって俺らが乗ってきた馬を走らせる。馬はアルに従って走りだしてしまう。
後ろでは鉄同士のカキンという音とアルの呻き声がする。
後ろに戻りたくても乗馬ができない俺は必死にしがみつくので精一杯だ。
「ユシュとディアさんの元に……!!」
俺はアルにもしもの事がある前に二人を探すことにした。
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