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異世界喫茶 TEA TIME  作者: 未来 かえ
開店、そして閉店
21/59

21話 尋問

いらっしゃいませ!

見てくださってありがとうございます!!

ぜひ楽しんでいってください!!✨️

俺は第五王子に関した者として、牢屋に捕まっていた。

自身の漏らしたため息が現実だと知らせる。


「……わかりたくなかったなぁ…」


ボソッと口にする。

ノアさんの話を聞いた時からなんとなくわかっていた。誰が第五王子なのかを。


「……ユシュは無事かな…?」


目がぼやける。光が揺らぐ。

何であんなにいい奴がそんな仕打ちされなきゃいけないんだ…!!

…ユシュ、紅茶嗜んでいたって言ってたし貴族ってことは察してたけど、まさか王子様だったなんて…。知らなかったなぁ…。

俺は天を見上げて、氷のように固い毛布に包まって目を閉じた。


◇◇◇◇◇


「おい!!おきろ!!この悪人!!」


目を開けた瞬間、俺は足で腹を蹴られた。腹に痛みが走る。

目の前に赤いマントを肩から垂らし下げ、ガチャガチャと黒い甲冑を鳴らす奴がいた。

即座にこいつに蹴られた事を理解した。横からも声がする。


「彼を起こす事は許可したが、暴力は許可していない。」


その声はノアさんのものだった。

ノアさんは奴よりも軽装備に見えるシルバーの甲冑を着ている。


「…ノアさん?」


「……なんだ。」


ノアさんの俺に対する声は冷たく、昨日のような優しい声色は跡形もなく消えていた。

俺は少し心を痛ませながら立ちあがる。


「…これはどうゆう状況ですか?」


「はっ!貴様に対する尋問を行う!!さっさとこっちに来い!!」


俺は黒甲冑に押されて、ノアさんの方に投げ飛ばされる。

ノアさんは俺を受け止める。それにはどこか優しさを感じられた。


「…コーヤ。こちらに来い」


「…はい」


俺はノアさんの後を追った。


数分歩き、着いたのは椅子が3個と机が2個の簡素な部屋だった。

木でできた椅子に誘導される。


ドア付近にはノアさんがいて、対面には黒甲冑がいる。

斜めにある机にはノアさんと同じ格好をして、紙を目の前にペンを持つ人がいた。

まるで警察ドラマで見る取調室だ。


「さて!お前のような反逆者にオレが直々に制裁を加えてやる!感謝するといい!!」


「…はぁ…」


気の抜けた声を出すと、イラつきを隠せない態度で机をたたく。


「クソがっ!!舐めた態度とるな!!というか、お前のような(くず)に聞くことなんてない!命令だから形式上連れてきたが、こんな茶番は終わりだ!!」


急に腰につけた剣を抜き、振りかぶってくる。

現実味の無い状況に困惑させながら、腕を顔の前でクロスさせる。

しかし、その剣は俺に当たることはなかった。

ゆっくりと目を開けると、ノアさんが目の前に居た。


「それ以上は看過できない。」


「ほう!出来損(できそこ)ないの第二騎士団の(おさ)は犯罪者を援護(えんご)するほどに落ちぶれたんだな!!」


「犯罪者?彼の者はまだ、犯罪者と決まったわけではない。一般人を犯罪者呼ばわりとはいいご身分だな」


「ふんっ!!その人間は!王の寵愛する王子を誘拐したんだろ?じゃあ犯罪者じゃないか!!」


「お前はこの方が実際に法を犯したところを見たのか?!見ていないだろう!!」


「だが、我らが王がそうおっしゃっている!!王の言うことは絶対であろう!!」


「はっ!お前は何も知ろうとしないんだな!!ブラン!!」


俺はこの会話を聞きながら、ノアさんの怒り悲しみをなんとなく感じた。


「なんだとっ!!じゃあ、お前は王が信じられないというのか?!」


黒甲冑は顔を真っ赤にさせ、眉間にしわが寄る。声にも怒りがこもる。

そんな黒甲冑にノアさんは冷静を保って言う。


「…今回に関しては、信じられない」


「……チッ!」


舌打ちをした後、乱暴にドアを開け出ていこうとする。

それにノアさんが反応する。


「待てブラン。…頭を冷やしてくれ」


「…お前こそ、頭を冷やせノア」

読んでくださりありがとうございます!


下にある、☆☆☆☆☆を塗っていただけるとありがたいです!


また、感想、ブックマークもよろしくお願いします!


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⇒@Mirai_Kae0612

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