16話 従業員との顔合わせ
いらっしゃいませ!
見てくださってありがとうございます!!
ぜひ楽しんでいってください!!✨️
次の日。俺はユシュが連れてきた従業員と向かい合っていた。
一人はいつもユシュと一緒に来ていた茶髪の人で、もう一人は腕を組んだ小さな女の子。
「えっと…?」
俺が疑問の声を上げると、茶髪くんが話し始めた。
「コーヤさん!!よろしくお願いします!!オレはアルタイルって言います!アルって呼んでください!それでこっちの人は…」
「私はアンナ・アンタレス!アンナ様って言いなさい!!アンタレス家の…むぐっ!」
「こ、この子はアンタレス家のめ、メイドさんで!!」
「…は、はぁ……」
アルくんは女の子の口を塞ぎ、笑顔で取り繕ろう。
アンナさんはアルの手をどけてから、むすっと怒ったように話す。
「ほんと、ユシューク様に感謝しなさい!!ユシューク様のお願いで無ければ、こんな店来ないんだからね!!」
「ん?ユシュ?なんで様付け……」
「はい!!とりあえず!アンナさんもコーヤさんもこの話は終わりにしましょう!!俺らの仕事内容教えてほしいっす!!」
アルくんが強引に話を切り、メモを取り出す。
俺は少し黙ってから話すことにした。
「アルくんには片付けとお皿洗い、アンナさんには配膳と接客をしてほしいです。」
「何で私が平民にそんな事をしないといけないのよ!?」
「アンナさん。指示には従いましょう?俺はそれで大丈夫っす!!」
アンナさんはやっぱり納得していないようだ。
何でこんな子を雇ったんだろ…?
俺は立ち上がり、手を出す。
「とりあえず、今日は遅いし、明日からよろしくね?」
「オッケーっす!!」
「…ユシュ―ク様のためだから、しょうがないわね。よろしく。」
二人は俺と握手をした後、店を出て行った。
◇◇◇◇◇
「アンナ様ぁ~!さすがにあの態度は改めてくださいよ~!」
「ほんと、ユシューク様は何であんな男を気に入っているのかしら。」
「……アンナ様。ユシュ様に関わることができた、折角のチャンスを自身から手放すような真似は、どうかおやめください。」
「えぇ、わかっているわよ…。ユシュ―ク様専属、執事学校首席で卒業した王宮筆頭執事アルタイル・イーグル。」
「そういっていただき、安心しました。四大公爵の一人、アンタレス公爵家の一人愛娘、アンナ・アンタレス様。」
「…ほんと、貴方って堅苦しいの似合わないわね?」
「ははっ!そうっすかねぇ?褒め言葉として受け取ります!」
「えぇ。貴方はそれでいいわ。…同じ同僚として、よろしくね?アル。」
「よろしくお願いするっす!アンナさん!」
うす暗い光に照らされながら、二人は貴族街へと消えていった。
読んでくださりありがとうございます!
下にある、☆☆☆☆☆を塗っていただけるとありがたいです!
また、感想、ブックマークもよろしくお願いします!
Twitterやっています!
⇒@Mirai_Kae0612