表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界喫茶 TEA TIME  作者: 未来 かえ
開店、そして閉店
14/59

14話 OPEN

いらっしゃいませ!

見てくださってありがとうございます!!

ぜひ楽しんでいってください!!✨️


あれから数十日がたち、しっかりとした内装になった。

少しレトロな木製の家具や、観葉植物。充実したキッチンになり使い勝手もいい。

俺はドアのところに下がっているCLOSEの文字を裏返した。


紅茶喫茶・TEATIME 開店です!!

美味しい紅茶を差し上げます!どうぞいらっしゃいませ!


開店してから5時間…。来たお客さんは、いまだ0人だ…。

ご婦人たちは今日、自分のお店が大繁盛のようだし…。ちらっと見る人はいるんだけど、通り過ぎていくし…。今日は誰も来ないかもな…。

半ばあきらめていた時。ドアについているベルが揺れた。

俺が急いで顔を上げると、そこに立っていたのは帽子を深めに被った青年と茶髪の青年だった。


「いらっしゃいませ!!」


「こんにちは!カウンター席二人お願いできますか?」


「はい!どうぞご自由な席へ。」


「すまない。失礼する。」


彼らが選んだのは外から目につかないカウンターの席だった。

帽子を脱いだ青年はみ空色(みそらいろ)の髪をしていて、とても染めたようには見えなかった。

み空色の青年がこちらを向いて話しかけてくる。


「ここのお店。初めて来たや。」


「えっと、今日オープンしたんです!」


「そうなんだ!紅茶…このファンタジーってやつストレートでくれる?2つ」


「かしこまりました!」


俺はファンタジーの茶葉を開ける。

フワッと香るキャラメルの香りが幸せを包む。


お湯を沸かし沸騰させたら、温めてあったポットに茶葉を入れる。

そしてそのポットの中にお湯を素早く淹れ、マットを引き、蓋をしてティーコジ―をかぶせる。

三分経ったら、スプーンで軽く混ぜ別のポットに最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで入れる。

最後に二人のお客様の前でカップに入れて差し上げる。


「お待たせいたしました。」


「へぇ!随分手際がいいんだね!!執事の学校でも行ってたの?」


「いえ。独学です。」


み空色の青年は茶髪の青年が飲んだことを確認してから、紅茶を一口飲んだ。

すると、目を開き輝かせた。


「何これ!?すっごいおいしい!!紅茶は嗜んできたつもりだったけど、こんなにおいしいのは初めて出会ったよ!!」


「そういっていただけて良かったです。」


「ねぇ、名前は?」


佐藤虎弥(さとうこうや)です!」


「コーヤ、よろしく!僕のことはユシュとでも呼んでくれ!敬語もいらないよ!」


「ユシュ?よろしく!!」


ユシュは立ち上がり、握手を求めてくる。俺はそれに返す。

元々キラキラとしていたユシュの周りはより一層キラキラを強めた。


なんだ?王子様みたいなキラキラ度だな…?


開店一日目、この店に常連ができた。

読んでくださりありがとうございます!


下にある、☆☆☆☆☆を塗っていただけるとありがたいです!


また、感想、ブックマークもよろしくお願いします!


Twitterやっています!

⇒@Mirai_Kae0612

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ