11話 試し飲み
いらっしゃいませ!
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紅茶にあまりいい印象を持っていないご婦人方にミルクティーをお出しすることになった。
そして俺は、出来上がったミルクティーを席へと持っていった。
「こちらがミルクティーです。まずは一口、何も入れずにどうぞ。」
あまりうれしそうな顔をしない奥様方を目の前に、俺は笑顔で対応した。
奥様方で目配りをしばらくした後、最初にカップを持ったのは、俺が誘った奥様だった。
あまりにも嫌そうな顔で口に運んだ。
彼女は一瞬で顔を変えた。
「なっ!!何これっ!!すっっっごく美味しい!!!」
「えっ?ほ、ほんと?」
「えぇ!!ミルクが紅茶のあの苦みを消して、まろやかに仕上がっていて。それいて、紅茶の味が口の中に広がるわ!!」
彼女がそういうと、他の奥様もそわそわと興味を持ち始めた。
「で、では…私も……」
そういって、2人目の奥様がカップに口を付けた。
すると、目を丸くさせて驚いた様子を見せた。
「まぁ!本当だわ!」
その言葉を聞いて、周りの奥様方は一斉にカップを口に運んでいった。
そして皆一様に驚きの声を上げた。
「これは……とても美味しいわね……。」
「えぇ、今まで飲んだことのないような感覚よ……。」
そんな声を聞きながら、俺は自分の作ったものを褒められたことに少し嬉しくなっていた。
だが、ふとあることを思い出した。
そういえば……、初めて自分でばぁちゃんにお茶を出した時もこんな感じだったな……。
俺は、初めてお茶を振る舞った時のことを思い出しながら、心の中で小さく笑っていた。
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