1話 異世界
初めまして お久しぶりです!
この度、新しい作品を出させて頂きます!!
ぜひ見ていってください!!
今から1週間、毎日投稿していきます。
そしてそれ以降は毎週水曜日20時投稿です!
よろしくお願いします!!
「ご注文は?」
「カフェラテ一つ」
「かしこまりました」
ここはとある街の片隅にある小さな喫茶店。
そこに今日も一人の老人客がやってきた。
常連の客で、いつもこの店に来る時は決まってカウンター席に座っている。マスターと顔なじみのようで、いつも一緒に楽しく話している。
それは目立たなくて、駐車場も狭いからか、人はなかなか来ないため暇だからだ。
一人暮らしの資金のためにバイトをしている俺 佐藤虎弥 は、コーヒーより紅茶派だ。
紅茶のお店がここら辺になく、仕方なく喫茶店で働き始めた。しかし、ここのマスターはいい人で休みたいときに休めるし、給料も高い。
時間をちらっと見るともうすぐ17時を回りそうになっていた。
「マスター。もうそろそろ上がりますね?」
「そうだね。今日もありがとう。帰る前に……。はいこれ、今日給料日だからね!今月もお疲れさまでした。また明日よろしくね~。気を付けて~。」
「はい、ありがとうございます!お疲れさまでした~!」
俺は給料片手にワクワクしながら、家へと帰ろうとする。
一歩出れば国道につながっている、ここは信号機が長い。
そのため、青信号になっているときは走ってわたってしまう。
それがダメだったのだろうか?
渡ってる最中に見えたのは、青がチカチカと光った後のはっきりとした赤の色。
俺は強い衝撃と鈍い音を聞いた後、瞬間に深い眠りに着いた。
そして俺は今、なぜか森にいる。トラックにひかれて異世界転移とかしたのかな…そんなわけないけど。…そんなわけないよな?!
もしかしたら、俺を轢いた人が隠蔽するために森に置いていったのかもしれない。
それもだいぶやばいことだけど、埋められていないだけ…な?
俺は体を起こして、傷を確認する。しかし、驚くことに傷がない。
困惑しながら、荷物を確認する。しかし、手持ちには何もない。近くを探してもない。
俺がどうしようと思考を巡らせていると、ヴィンという効果音と共に目の前にアクリル板のようなものが現れた。そして文字が書かれている。
『突然のことで申し訳ございません。どうも神です。驚いていると思いますが、私も驚いています。
実は虎弥様の世界とこの世界の微妙な狭間に触れ、クルートーレという魔法の世界に魂が肉体ごと移ってしまったのです。
そして、向こうの世界との次の接触は数千年後となります。なので、こちらの世界で生きていただくことになります。
又、アイテムということで虎弥様のお荷物が取り出したり、仕舞うことができます。
もちろん、虎弥様の大切にしていらっしゃったティーセットもこちらに移させていただきました。
・・・いや、正確に申し上げますと、とても似たレプリカでございます。質感も姿形も全く変わりありません。
向こうの物をこちらに持ち込むことは禁止されております故、虎弥様の記憶の中の物をそのまま私が作らせていただきました。
こればかりはどうにもできないことでございます。ご了承ください。
では、第二の人生をぜひ趣味に没頭してお楽しみください。
なお読み終えたら町の外に出るから、アイテムの中にある身分証を提示して町に入ってね!』
「…ほぉ」と情けない声を出した俺はいまいち実感が湧かないまま、手紙を読み終えた。
すると次の瞬間、本当に森から街の見える所に飛ばされた。
「おぉ!なんか本当に街が遠くに見える・・・。」
異世界漫画などで見たようなそり立つ壁はなかったが、兵がいる所以外はしっかりとした壁があるように入ることを拒まれた。
とりあえず、人が並んでいるところに向かい、最後尾に並んだ。
そしてあと五人というところまで来たので、アイテムから身分証を取り出すことにした。
「アイテム」
俺が言うと、またアクリル板のような物が現れた。
そして今度はいろんな物が並んでいる。そしてスクロールしていくとやっと最後に出てきた。
この中に入っているものは休める所でちゃんと確認しよう!!
その身分証を持って、兵士?さんに見てもらう。そうすることでかなりスムーズに街に入ることができた。マジの傭兵さんが甲冑や左手に持っていた槍がカッコよすぎる!!
俺はテーマパークにでも来ているように飛び回り、右に串焼き、左に飲み物を持ったところで噴水の傍のベンチに座った。
…舞い上がってしまっているが、これから何をすればいいのかだろうか‥‥?
「まぁいいや。まずは宿探そう。」
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