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序章
日本という国に暮らす今日15才になった少年、「青樹 翔太」に
ある手紙が届いた。少年は動揺した。
「国連が僕に手紙を?」
少年はふとテレビに目をやると、ニュースキャスターがいつもよりも
慌ただしく喋っていた。
「たった今、要塞校フォートの入学者が決まりましたっ‼」
スタジオの画面には入学者の名前が書いてあった。
それを見た少年は体を動かせないほど「絶望」した。
「そんな…僕が…フォートに?」
少年の名前が書いてあったのだ。
少年は慌てて手紙の封を破いた。
そこには「絶望」しかなかった。
~青樹 翔太様~
我々国際連盟による抽選によって貴方は生徒に選ばれました。
4月1日に要塞校フォートに集まってください。
持ち物
遺書
「い、遺書?」
少年は悟った。
生きる覚悟を決めた。