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石になって三百年!  作者: トースター
プロローグ
5/18

5歳の誕生日プレゼント

今回でプロローグは終わりとなります。

子供のそれも女の子視点って難しすぎるわ。家の中だとお絵かき、おままごとってイメージですけど、外だと何して遊んでいるの?

 朝食を食べ終わって、のんびりお母さんの後姿を見ていると、外からルーク達の声が聞こえる。


 「ミリィ、ルーク君達が来てるわよ」

 「うん、行ってくるね!」


 私は椅子から降りるとそのまま玄関へと向かって外に出る。外にはいつもの4人の姿があった。


 「おはよう、ミリィ」

 「マリー、おはよう。今日はどこ行くの?」

 「今日は森の方に行ってみようぜ!」

 「えぇー、でもあそこって入っちゃダメなんじゃ……」

 「大丈夫だろ。なんかあっても俺が何とかするし」

 「歩くの……めんどう……」


 マリーに挨拶して話しているとルークが混じってきて、続いてネット、ロナも入ってきた。


 「だめよ。見つかったら後でお父さんたちに怒られちゃうわ」


 マリーは同い年なのに年上っぽい感じでかっこいい。私も弟とか出来るとあんな感じになれるのかな?


 「んなの、関係ねぇし。バレなければいいんだろ?」


 ルークは強引だけど、強いしいつも皆を引っ張ってくれる。ずぼらなのにちょっといい服きているのがズルい。


 「で、でももし何かあったら……」


 ネットはちょっと自信なさげな感じでいつもおどおどしている。ルークが怖いのはわかるんだけど、私には怯えなくていいんじゃないかな。


 「多数決……森、行かない」


 ロナちゃんは口数が少なくてめんどくさがりだけど、起こると一番怖いから要注意。


 あーだこーだ皆で今日何するかを話しながら歩いて、結局、いつもと同じ小川で遊ぶことになった。



 時間は早く過ぎていって夕方。


 「そういえば、さ、お前今度誕生日だろ?」

 「えっ?」


 お家に帰っていると皆と別れたところでルークが話しかけてきて振り返ると、夕焼けでちょっと顔が赤くなっていた。

 彼の言う通り4日後の光の日は私の5歳の誕生日だ。


 「俺、その日は用事あるし、先に渡しとくよ」


 そういってポケットからちょうど握れるほどの大きな首飾りを出した。

 銀色の花の形をしていて、その真ん中に色のない透明な石が入っている。


 「え、これ高いんじゃないの?」


 お母さんでも持っているかわからないぐらい、いいものだと思う。


 「いいんだよ。俺も貰いもんだし。そんなのいらねーから」


 ルークは私に強引に渡して、どこかに走っていった。


 首飾りを夕焼けにかざしてみると、真ん中の透明な石に光が入って色がオレンジ色に見える。


 「あ、お礼言ってないや」


 また明日にでも言おう。


 私は石の部分でいろいろと透かして遊びながらお家に帰った。


 きれいだなぁ。

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