七夕に曇り空のことが多い理由
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祝・非リア願望週間開幕!!!!!
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平日なんて関係ない!この祭りを楽しみましょう!!⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
7月7日は曇り空だった。
父と娘はベランダに出て笹の葉に願い事を書いた短冊を飾っていた。
「織姫と彦星は会えないの?」
不満そうに曇った夜空を眺めながら娘は父に尋ねた。
「そうだね〜」
「七夕っていっつもくもってるよね。去年もその前も。1年に1回しか会えないのに不幸だよ!」
「でもね、本当は会ってるんだよ」
「え!!?」
「曇り空の向こうはどうなってると思う?」
「んと………くもり?」
「違うよ。雲を突き抜けたらどうなる?飛行機に乗ったときを思い出してごらん」
「あ!晴れてる!じゃあ本当は2人は会ってるんだね!?」
「そうそう」
「よかった〜……ん?でもなんでくもりばっかりなの?」
「そりゃあ見られたくないからさ」
「会うのを見られるのは恥ずかしいってこと?」
「いや1年も会えないとね、こう………色々溜まるだろう?」
「どういうこと?」
「1年分の我慢を吐き出す様を他の人に見せるのは憚られるってことだよ」
「ん〜分からない!」
「大人になれば分かるさ。さあお母さんが夕食を作って待ってるからもう家の中に入ろう」
「うん!!」
7月7日が曇り空のことが多い理由は大人になれば分かるかもしれない。