表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

お兄ちゃんが、好き!

作者: 風来月花

初の短編です。


気に入っていただけるとありがたいです。

お兄ちゃん。

あたしの、好きな人。

あたしの、片想い。

叶わないのは、知ってる。

だって、お兄ちゃんには


好きな人がいるから。


だけど、諦められない。


あたしは、中学生。

お兄ちゃんは、高校生。

3つも離れてる。


あーぁ、なんであたしは、妹なんだろう?

あんなキャピキャピしてて、ぶりっこな人なんかより、あたしのほうが、ずっとまし。

もしあたしが、妹じゃなかったら、一番にお兄ちゃんの彼女になるのに。


いつか、お兄ちゃんに聞いたことがあるんだ。


「ねー、お兄ちゃん」


「なんだよ」


「あたしがもし妹じゃなかったら、彼女にしてくれてた?」


「は? 知らねぇし。 つかさ、お前バカだろ。」


お兄ちゃんからしたら、妹は恋愛対象じゃあないよね。

分かってる。


「あたし、頑張って学年1位キープしてるよ?」


「そういう意味じゃない」


じゃあ、どういう意味なの?



ここから先は、聞けてない。

拒絶されたくなんかないし…。


もう一回、聞いてみようかな。




コンコン。


「お兄ちゃん?」


「なんか用? 手短にしろよ。」


「あのね…… お兄ちゃんは、あたしのこと、好き?」


「なんだそれ。前も聞いてきたよな」


覚えてたんだ…


「あんなこと聞かれて、忘れるわけねぇだろ。」


「じゃあ、好き? あたしのこと。」


「好きだ。」


予想外。だけど、嬉しい。


「妹として?それとも、女の子として?」


「両方。」


「ずるい!!」


「ずるくねぇよ。 本当のことなんだから。」


本当に、ずるい。あたしが欲しい言葉ばっかり言って。


「やれやれ、やっとかよ。」


「なにが?」


「いや、なんでもない。」


「お兄ちゃん。」


「なに、まだなんかあんの?」


「ううん、ありがとう。 大好き。」


あたしは今、世界一幸せ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ