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御伽草子

『昔々あるところに、それはそれは悪い魔女がいました。


 魔女はいたずらばかりして人々を困らせていました。


 訪ねてきた人を小人にしたり、近くにいた人をカエルにしたり。


 そんな時、自分が魔女を倒すと名乗りを挙げた男がいました。


 後に伝説の魔法使いとして(あが)められるその男は、魔女と戦い勝利しました。


 勝利したと言っても魔女はまだ生きていて、男に魔女を殺す力は残っていませんでした。


 だから男は、魔女をダイヤモンドの中に封印することにしました。


 封印してダイヤモンドを二つに割り、片方はダイヤモンドのまま、もう片方は人間の姿に。


 ダイヤモンドは片割れの人間を待ち続けています。


 人間は自分が魔女だったことを知らずに今もどこかで生きています。


 伝説の魔法使いは二つが出会うことが無いよう魔法をかけ、代々見張るように言いました。


 なぜなら、二つの歯車が合わさるとき世界は崩壊するから。


 ダイヤモンドと人間が再び出会うとき、


 魔女は甦る』



     ***



 私はうなされて飛び起きた。


 とある夢を見た。


 小さい頃に誰かに読んでもらった怖い絵本の夢。


 何て言う絵本だっけ?


 分からない。


 誰に読んでもらったんだっけ?


 思い出せない。


 私は布団に潜り込んでもう一度眠る。


 あの夢を見ないように、あの人にもらった御守りを大事に抱えて――


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