彼女の急変
突然のことに僕は言葉を失った…。例の場所を通る時に友坂さんが言った…。僕の聞き間違いか!?…嫌…違う僕は確かに聞こえた…『血の匂い』と…。僕は友坂さんに思い切って質問をした。
「今友坂さん血の匂いって言わなかった!?」
友坂さんは『言ってないです』と言われた…言ってないと言ったが何か隠している…僕は気になった…そして友坂さんの肩を強く握っていた。痛いと言っていたがまったく耳に聞こえていなかった…とにかく聞き続けた…、
「離しやがれ!!」
僕は突き飛ばされた…突き飛ばされたおかげで正気に戻ったが状況が把握できない…
「テメェ痛いつってんのに聞こえねえのか!?フザケんじゃぁねぇ!!」
人が変わっていた…しかも口調も変わっている…本当にあの友坂さんなのか??そして僕は思わず
「お…おまえは誰だ!?」
今の僕にだせた精一杯の一言だった。すると、
「誰だって!?誰だっていいじゃぁねぇか…お前には関係ない事だ…あと1つ言っておくがこの事を他の奴に言えばお前には死の制裁が待っている…それだけは覚えておけ…」
僕はうなずき続けた…僕の体中が『こいつはやばい』と言っている…。どうすればいいのかわからない…息苦しくなる… 「どうしたんですか?顔真っ青ですよ。」
口調が戻っていた…あいつはいったいなんだったのか謎が深まる一方だ…とりあえずは助かったと言えばいいのか…けど今はあの事件より友坂さんの急変したほうが気になっていた…。