最終話『光と闇』
桃太伝の続編ですので、桃太伝を見てないと内容がわからないと思われます。
できれば、桃太伝をお読みになってからこちらを読んでください。
あらすじ
桃太郎の子孫である桃太が仲間とともに悪の軍団、鬼王軍を倒してから数ヶ月後…
「!」
桃太は消えた。桃太は光の力を使うことでパワーアップし、
スピードも上がったことで消えたように見えた。
桃太は攻撃しては移動し、それを繰り返す。
そして、一撃、影虎の肩に当たった。
桃太は一旦距離を取る。
影虎は肩に手をやり、首を傾け、首を鳴らし普通に立っている。と、
「!」
桃太の足もとから黒い刀が出てきた。桃太は足を刺され、キズを
負った。ふと、影虎の刀を見る刃の部分がない。どうやら刃だけ移動
するようだ。
すると、また刀が出てきた。桃太ジャンプして避ける。
それが何回も続くと、その刀は自分の影から出ていることに気づく。
「気づいたか。この技は影から攻撃できるのだ。だから
いくら逃げても影がある限り逃げ場はないぞ」
「くそ。このままじゃ…!」
桃太はあることに気づくと、
「ハァァァァァ」
逃げながらも気合い入れる。桃太は全身光りだした。
そうしたら強い光で影が無くなる。
「これで影の技も使えまい」
桃太は勝ち誇ったように言うと、光の斬撃を飛ばした。
影虎は刀を前に出すとその斬撃を吸収する。
「!」
「俺の技を破って勝ったつもりになっていたか。残念だったな」
桃太は光の斬撃を何度も飛ばした。しかし、全部吸収される。
「無駄だ。闇属性の力は全てを飲み込む」
「なら…」
桃太は接近戦を挑む。二人はつばぜり合いをするが、桃太は
光を失っていく。影虎の刀が吸っているのだ。
「どうした」
影虎が攻撃する。桃太は足を怪我しているため防戦一方だ。
「うっ」
影虎は怪我をしている桃太の足を踏む。
「あ、あぁぁぁ」
影虎は踏んだ足をぐりぐりと押しつけると、突きをしてきた。
桃太はなんとか体をひねり逃げた。
「活人剣奥義 『破壊撃』 」
桃太は刀に光の力を入れ攻撃するが刀で受けた影虎にまた
光を奪われる。
次に影虎が刀を振り下ろす。桃太は刀を横にし、両手で防ぐと、
「!」
影虎の刀にヒビが入っていた。
(これはさっきの攻撃で)
桃太はあることを考え、実行した。
「ハァァァァァ」
「懲りないやつだ」
桃太は全ての力を刀に集中させた。
影虎も次の攻撃は覚悟を決めた渾身の一撃だろうということに気づき、
自分も本気になった。
「ならば俺も最大の力で答えよう。ハァァァァァ」
影虎も全ての力を刀に集中させた。その刀は闇のエネルギーをまとい
揺らめいている。
「いくぞ!」
「来い!」
お互い飛びかかった。刀どうしがぶつかる。
「うおぉぉぉぉ」
桃太の刀はどんどん光を増して、
「!」
影虎の刀が折れ、桃太の一撃が影虎に当たった。
「ぐおぉぉぉぉぉ」
影虎は倒れ、気を失った。
「はあ、はあ」
桃太は疲れ切って、立ってるのもやっとだ。
「勝負あり、勝者 桃太」
村長が言うと、桃太は倒れた。激しい戦いに疲れ、眠ってしまったのだ。
3日後。目が覚めた桃太。
「目が覚めたでござるか」
そこには新之助をはじめ、みんながいた。どうやらみんな無事のようだ。
「新之助さんは、大丈夫なんですか?」
「大丈夫でござるよ」
新之助は村人の木属性による治癒能力によってすごい回復をしていた。
「そころで、あのあとどうなりましたか」
「わしが話そう」
村長が言う。
「あのあと、すぐに影虎は目を覚まし、「約束は守る」と言って、
仲間を連れ自分たちのつくった村に帰って行った。もう心配する
ことはないじゃろ」
こうして鬼が島による戦いは終わった。
桃太伝 鬼が島編 完