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第15話『七回戦』

桃太伝の続編ですので、桃太伝を見てないと内容がわからないと思われます。

できれば、桃太伝をお読みになってからこちらを読んでください。



 影虎は黒い斬撃を放った。その斬撃は新之助に当たり、土煙が

上がる。


 新之助は、なんとか防ぎ反撃した。目にも止まらぬ速さで

影虎の後ろに回り込み刀をふり下ろす。


しかし、影虎は後ろを振り向かずに刀で受けた。


「!」


 新之助は負けじと技を出す。


『山吹流奥義 桜吹雪』


 すごい速さで何度も切りつけるが、それも全部防がれた。


「はぁ、はぁ」


 新之助は疲れている。


 今度は、影虎が斬撃を放ってきた。新之助はなんとか

避け続けている。


「はぁ、はぁ」


 二人は交互に技を出す。


『山吹流奥義 かまいたち 乱』


 無数の斬撃が飛ぶが、影虎の一振りの飛ぶ斬撃で相殺された。


「はぁ、はぁ」


 新之助は岩の陰に隠れた。


 すると、新之助の腹から刀が飛び出る。

それは影虎の刀だ。だが、影虎は遠くにいる。

どうやら影虎の技のようだ。


「うっ」


 血を吐く重症の新之助。


(強すぎる。勝てそうにないでござる。しかし、桃太殿のためにも

少しでも相手の体力を奪わなければ)


 新之助はそう思うと影虎の前に出る。


『山吹流奥義 かまいたち 一刀いっとう


 一つの大きな斬撃が飛ぶ。


 影虎は刀で切ると斬撃は真っ二つになり、後方へ飛んでいく。

後ろの岩がきれいに切れた。


「くっ」


 新之助は前のめりに倒れた。


「新之助さん」


 駆け寄る桃太。


「すまないでござる。相手の本気も出させることもできず、ぐふっ」


「もう、話さないでください。誰か早く手当てを」


 救護班の村人が運んでゆく。


「次の戦いで全てが決まる」


 影虎が言った。


「影虎。負けたときはわかってるじゃろうな」


 村長が言う。


「もちろん、約束は守る」


「では、いくぞ。はじめ!」


 村長の掛け声で桃太はかまえる。向かい合う二人。

まず、桃太が動く。


 影虎は桃太の一撃を難無く刀で受けた。

桃太は続けて攻撃する。


「活人剣奥義 『こんごうげき』 」


 金剛撃は相手の武器や防具に衝撃を与えることで振動をおこし、その振動で

相手の体の自由を奪う。


 桃太は初めからパワー全開だ。


「!」


 影虎の刀で防いだ手が痺れる。

影虎はそれでも反撃した。


 桃太はヒラリとかわすと面を打つ。

影虎は腕で防ぐ。そして、後退した。腕は痺れている。


「目ざわりだ」


 そう言うと影虎は九龍と花山に使った影を使う。


「!」


 桃太は闇に包まれた。しかし、次の瞬間、影の塊から光が

漏れてきた。そして、光によって影が消え、桃太が現れた。

桃太の刀が光っている。


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