第13話『四回戦』
桃太伝の続編ですので、桃太伝を見てないと内容がわからないと思われます。
できれば、桃太伝をお読みになってからこちらを読んでください。
あらすじ
桃太郎の子孫である桃太が仲間とともに悪の軍団、鬼王軍を倒してから数ヶ月後…
四回戦目。鬼王が出る。
「お前も明神一族だったな。だが、なぜそちら側にいる。外界に興味は
ないのか?」
対戦相手が言う。
「ない」
「そうだった。お前は外界から逃げ帰って来たんだったな」
「貴様らに何がわかる」
「弱い者のことなどオレにはわからん」
「弱いかどうかその身で味わうがよい」
そう言うと戦いが始まる。
まずは、普通に刀で戦う。お互い、つばぜり合いを繰り返す。
「先の戦いでお前の力は知れている」
『地獄の業火』
鬼王は火の玉の技を出す。
「フン」
男は腕で、はじき飛ばした。
鬼王はその隙に男に詰め寄り、突きをくり出す。
男は突きをかわし、鬼王の腕を取ると、
「あんな技誰でもできるわ」
そう言うと男は鬼王より大きな火の玉を近距離から放った。
男も火属性だ。
鬼王は、なんとか防いだ。
「おれの新たな力を見せてやるぜ。ハアアアアア」
鬼王の刀から火が出たと思ったら、その火は黒い色に変わっていく。
「これが、おれの新しい力だ」
鬼王が黒い火の斬撃を飛ばす。男も火の斬撃を飛ばすが火力が
違いすぎる。
そして、黒い火の斬撃は男に直撃した。
「くっ」
男は防いだが、服の袖が焼けて無くなった。
「どうだ」
「少しはやるようだな。名を聞いておこうか」
「明神 花山」
鬼王は、本当の名を言った。
「オレの名は明神 烈公。今度はオレの力を見るがよい」
烈公は気合を入れると、服が燃えて鎧の形に変わっていく。
それが終わると、烈公は刀を振る。すると、斬撃が飛ぶ。
花山も斬撃で応戦するが相殺された。
「黒い火なんて見たことない」
桃太が言うと。
「あれは、花山が修行で生み出したものだ」
村長が語る。
「属性はいくつかあるが、例え同じ属性のものでも、まったく同じと
いうことはない。人それぞれ違うんじゃ。花山の場合、つらい過去の
出来事や人間への憎しみ、怒りなどが、あのような黒い炎を
生み出したんじゃ」
花山は技を出した。
「なら、これならどうだ。『黒炎龍斬撃』」
それは黒い龍の形をしたものだ。
烈公は刀を振り下ろすと、龍は真っ二つになり、花山にも切り傷が。
「火属性、最強はこのオレだ」
烈公は宙に浮くと刀を振りかぶった。すると、刀と鎧が炎に包まれた。
刀はどんどん大きくなり、数十mとなった。
「うおおお」
烈公は巨大な刀を振り下ろす。
(このままでは皆が危ない)
そう思った花山は受け止めた。だが、刀は重たいため足が地面にめり込む。
「ぐううう」
耐える花山。
「負けるものかー」
花山は序々に押し返し、
『黒炎魔久魔』
大技を繰り出した。
烈公は地面から噴き出る黒い炎に包まれる。烈公は戦闘不能となった。
「これで二勝。王手でござる」
「やったー」
喜ぶ桃太たちであったが、
「何が黒炎だ。つらい過去? 憎しみ? 笑わせるな」
相手リーダーが言った。




