第10話『一回戦』
桃太伝の続編ですので、桃太伝を見てないと内容がわからないと思われます。
できれば、桃太伝をお読みになってからこちらを読んでください。
あらすじ
桃太郎の子孫である桃太が仲間とともに悪の軍団、鬼王軍を倒してから数ヶ月後…
一回戦目が始まる時、村長が言う。
「勝敗はどちらかが負けを認めた時、または戦闘不能とみなされた時じゃ。
いいな」
かまえる二人。先に動いたのは男の方。
男は飛びこんでいき、思いっきり殴る。
「!」
半蔵はそのパンチを腕で防いでいた。
男は後ろに下がる。
「腕を上げたようだな。お前、名は何という」
「橘 半蔵」
そして、男も名乗る。
「俺の名は明神 六。いくぞ、橘 半蔵」
そう言うと六は攻撃する。半蔵も反撃するがお互い一歩も引かず、
激しい攻防をくりひろげ、クリーンヒットはない。
いったん、間合いを取る二人。
「どうだ」
「では、次はついてこられるかな」
六は目にも止まらぬ速さで移動した。半蔵もその速さについていく。
二人とも大柄の男とは思えない動きだ。
そして、今度はがっちり手を組み合い、力くらべをする。
「くっ」
「おりゃ~」
半蔵は六を振り回し、投げ飛ばした。六は岩場に突っ込む。
「ここまでやるとはな」
六はガレキの中から立ち上がる。
「はああああ」
六は気合の入れると周りの岩のガレキが宙に浮いた。
『岩手拳』
そう言うと、その岩が六の手にくっつき、巨大なボクシンググローブ
のようになる。六の属性は土だった。
六はその手をハンマーのように振りおろし攻撃してくる。
半蔵はかわし続けた。
『岩手拳 本羽有』
六の手のグローブだけがロケットのように飛んできた。
「ぐっ」
それは半蔵に当たり、ふっ飛んだ。半蔵の口からは血が出ている。
六の手には岩のグローブがまた出来ていた。
「どりゃ」
六は殴りかかってくる。それは、半蔵に直撃したかのように見えた。
しかし、次の瞬間、岩のグローブは砕ける。
「なに?」
半蔵は岩のグローブにパンチしていた。腕をよく見ると黒光り
している。半蔵の腕は鉄と化していたのだ。
「もういっちょ」
六は反対の手で攻撃した。
「!」
またも岩のグローブが砕ける。半蔵も両腕を鉄にしていた。
今度は半蔵が攻撃。両手でパンチする。
六は腹にパンチを受け後ろにふき飛んだが、なんとか倒れず踏ん張った。
「うおおお」
六は、また気合をタメはじめた。
『岩手拳 完全武装』
そう言うと、今度は全身に岩をまとった。
「どりゃ~」
六は突っ込んできた。
半蔵はかまえる。
「オレの進化した技を見せてやる。『喧嘩殺法 鋼地獄突き』」
半蔵のパンチが六の腹に突き刺さる。その衝撃で岩の鎧は、
背中の部分まで壊れた。
「カハッ」
次に半蔵は手を組み、その手を上から下へ叩きつけた。
それは六の頭に当たり、岩の兜が粉々になる。
大きなダメージを与えたようだ。
「ぐおおおお」
地面にめり込んだ六はすさまじい気を放った。
半蔵は後ろに引いた。
「くそ、くそ、くそ、頭に来たぜ。こうなったら…」
そう言うと、六は技を出す。
『岩石巨人 呂歩』
すると、六は盛り上がってきた地面に飲み込まれる。
その土の塊はどんどん大きくなり人の形になっていった。
それは、全長30mの巨大な土人形で、六は胸の中にいる。
「なんだこれは?」
驚く半蔵。




