↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

トカゲと海

作者: 檸檬
掲載日:2026/08/30

木の影からみえた月灯りが星のように瞬く夜


木の葉の影がひとつササッと動いた


「今夜はどこへ釣りに行かれるのですか」


木陰に隠れていたトカゲが一人の漁師に訪ねる


「喜んで釣られる魚はいないでしょうからね。

必死に逃げる魚だから面白いのですか」


漁師は少し困った顔をして答えた


「そうかもしれないですね。でも油断をすると私自身も海へ還ることになる、海を愛しているからそれでもいいと思っているんだけれど 陸には愛する妻がいるから 生きて帰りたい」


還る場所と帰る場所 ふたつあるのは僕らと一緒だとトカゲは思った


そうしてまた一度漁師に訪ねた


愛するおふたりの間に在るのは


「釣り糸か、鎖か、餌か、槍か、舟か、、」


漁師はきっぱりと答えた


「やはり海辺だろうね」


その言葉を聞いたトカゲは夜明けまで


小高い山の上から海を見下ろしていた


時が波打つような風に吹かれて


舟のように揺さぶられる木の葉に乗って










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。