Ep37 アクサリリーを目指して
まずは三賢者バルタザの骨から取りに行こう。確かディメルメイヤ大陸の南部にあるはずだ。カルアの家は北部にあるからここから南下していけばバルタザの聖墓のある街アクサリリーがあるはずだ。
「リダーこれからアクサリリーに向かうよ」
「分かった」
リダーは腰に剣をしまい準備をする。
そこに階段から降りてきたカルアが引き止める
「少し待ってね?」
カルアがそういうと杖で魔法を使うすると僕たちの服が別の服へと変化する。
「この大陸は暖かいからこっちの方がいいよね…フフ」
まぁ確かにこっちしか楽でいいが…
「あの服は友人から貰った大切なものだったんだが?」
「大丈夫、2階に置いてあるから」
転移魔法みたいなものだろうか?もしかしたらアクサリリーまで連れてって貰えないだろうか。
「カルア、よければアクサリリーまで転移魔法で送ってくれないか?僕も行ったことないから飛べないんだ」
「無理だね、私もそこまで高度な魔法は使えないよ」
駄目なのか、これは思ったより長い旅になりそうだな、早くアラジンを見つけなきゃいけないのに…
「じゃあ行くよリダー」
双子達が手を振って見送る中、僕達は旅を始めた
「久しぶりだなアモンお前も食うか」
「いえ、結構です」
「何の用だ?お前は自由の身なのだろう?ソロモンから唯一出して貰えたのだから我々はソロモンを殺さぬ限り自由はない」
「要件ですが、共に獣を…人間を滅ぼしませんか?」
「元より獣の駆除など後から行うつもりだったが、どういうつもりだ?」
「俺はソロモンと人を滅ぼそうとすると封印するという契約をしています…人間達の戦争を利用しそれでソロモンを誘き寄せます」
「ほう、いいではないか!今すぐ友を集めよう」
「…バエルは皆を集めてください。集め終えたらルダーナリム王国に来てください。私は魔術を使える人間を集めます」
「あやつらか、分かったでは3年後に戦争を始めようアモン」
「…はい」
旅を続けアクサリリーを目指すジーニアス達は、道中いきなり躓いていた。
しまった携帯食の補充を忘れていた…
どうするべきだ1度転移魔法で何処かに買い出しをしに行くか?もうそろそろ集落があってもおかしくないから我慢するべきか。
「リダーお腹は空いてないかい?」
「まだ大丈夫」
大丈夫なら集落を目指そう…
空の色が仄暗くなってきた頃、しばらく歩いているとやはり集落の明かりが見えてきた。
「良かった今日は休めそうだよ…リダー」
「いや、休めない」
リダーの目は何かを捉えており剣を抜いた。木が焼ける匂いがする。本当に強くなったよ君は…
「リダー助けるよ」
「あぁ」
集落へと森を駆け抜けると次第に現状が見えてきた。
奴隷狩りか?女の子がこちらに走ってきた
「君!待って…!」
その顔は恐怖に染まり、人間にはありえないものが見えた。
肌に白銀の鱗!!龍神族か!極東から逃げてきた希少な種族だが非力で奴隷狩りはされにくいはず…!そうか!
「リダー敵は人じゃない鬼神だ!彼らは龍神を食し強くなる魔獣だ!全力で行くよ」
ジーニアスは魔力制限の呪いを解き、魔術の準備をする。
燃える家屋から奴は出てくる。口元に付いた血を着物の裾で拭き取り、こちらを見ている。見た目は極東の人間そのものだ
「邪魔をする気か?今なら見逃してやるぞ」
「悪いね!鬼を野放しにするのは危険だからね」
鉄扇と呼ばれる極東の武器を持ち構えもせずこちらに近ずいて来る。
先手はリダーだった!切りかかるリダーに鉄扇で弾く。こちらの動きにも気を配っている。やはり鬼が本気で人間を襲えば、全滅しかねない生き物だ。
鉄扇の先から蒼い炎が揺れている
あれは妖術!!
「離れろリダー!」
『 燐 』
振り下ろされた鉄扇の先から雫のように落ちた蒼い炎は円を描くように燃え広がり蒼い炎の草原が作られる。
「さて、場は整った。我が名はカグラ好きにかかってくるがいい猿共」
鬼神は炎を生き物のように操ってリダーを襲う
水の魔精が近くにいない。このままだとまともに近ずけない今の僕じゃ剣撃で吹き飛ばすこともできない…なら!
「リダー!この剣を使え!」
ジーニアスは腰につけていた魔剣をリダーに投げる。
「その剣は風魔!風の魔剣だその剣に願うんだ!」
リダーは願いながら剣を抜く
「風魔よ!力を貸してくれ!」
すると剣が話し出した!
「新たなる主よ!汝は風の覇王なりその願い聞き届けた」
え!?喋るの!?僕の時そんな事無かったのに!?
リダーの顔に紋様が現れる。
「その紋様見た事があるな、まぁ良い所詮あの時の龍神と同じよ」
そう言って攻めに来る鬼神カグラに対し流れるように防ぎカウンターを与えるリダー
「お前は弱いな小僧」
あれは後手必勝のカウンターの流派!本当に強くなったよリダー!
君なら僕の動きも気づいてくれてるはずだ。殆どの魔力を練ったどれも最高の一撃の複数の土弾を今放つ!
リダーの背後から飛んでくる土弾に分かっていたかのようにリダーは避ける
よし!これで!
「はぁ…お前たちの負けだ。計略など無駄にすぎん」
鬼神はそう言った
そうだ僕の攻撃は殆ど意味は無い!僕は心の中で叫ぶ勝った!
避けたリダーが全魔力を込めた攻撃を放つ!!
「戦神流第二招式…『遡時』」
空間が歪むその一撃は確実に鬼神の首を跳ねた。
いきなり災難の僕たちの旅はひとまず乗り越えた。
読んでくれてあざますm(_ _)mほんとあざます




