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(二)-3
五つある工事案件のいずれもが入札予定価格の約99%の金額で落札されていた。競争入札なので、そのような金額で落札されることも当然十分ありうるのだが、五つの案件が全て同じように揃って落札予定金額に近い金額で落札されていた。
これだけであればただの偶然の可能性もある。しかしこの記事を書いた記者は、過去五年間に埼玉県が行った一定規模以上の公共工事の入札においても概ね同じ五社が、持ち回りとも思えるように順番に落札をしていると指摘していた。しかもその際にも入札予定価格の約99%で落札していた。
(続く)