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(二)-19
週刊誌で取り上げられるなら、俺よりもこの若造ではないかと松ヶ浦は思わずにはいられなかった。しかし、親友でもあった彼の祖父との約束で、南栗橋組の面倒を見ていくつもりであった。
電話に出た笹津は、平日にもかかわらず遊んでいるようだ。電話口から周囲のカモメの鳴き声や女性の声が聞こえた。平日だというのに、これから船遊びをしようと言うのか。
取り決めのことを尋ねると「誰にもしゃべっちゃいないっすヨ」と軽い口調で返答された。松ヶ浦はその態度にイラッと来たものの、続けて文潮社の記者のことについて尋ねた。
笹津はそれについても「いや、知らないッスね」とだけ軽く返してきた。
(続く)




