表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/32

(二)-18

 これは昔からそうだった。以前、業界団体の雑誌『月刊土木建設』の記者が元加治建設を取材したいので八尾に紹介して欲しいと松ヶ浦の元へやってきたことがあったが、そのときも断られた。一〇年以上前の話だ。その後もたびたび同様の(オファー)があったが、毎回断られていた。

 だから、八尾が文潮社の記者の取材を断ったというのは本当だろう。電話口で取り繕ったりしたセリフではないと松ヶ浦は判断した。


 三番目には南栗橋組の社長である笹津紀正に電話した。今年三一歳になる男で、父親が心臓発作で急死したため、跡を継いだ三代目の若社長だった。安政義塾大学経済学部を卒業しているが、遊び人で県の入札のときにしか仕事しないと言われていた。木更津のマリーナにヨットを保有しており、ヒマを見つけては若い女性を(はべ)らせて海で遊んでいた。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ