リィンカーネーションと狐火
「おいで」
わたしは、これを、どこか望んでいたのかもしれない
彼女が、ずっと忘れて、閉じ込めていた感情
それに、火が灯ったあの日から
彼女は、わたしより一回りくらい年上だ
わたしには、すぐにわかった
この人は、”痛みを知ってる人”だって
そこから、わたしは、すぐに彼女のことが好きになった
そこから、深い関係になるのはスグだった。
わたしは、ベッドで、彼女の服を脱がしてく
ここなら、誰にも気付かれない
アナタを苦しめてた人にだって
誰にだって
彼女の服を、脱がせて、残りは下着だけになったとき
彼女は、わたしを押し倒した
その勢いで、わたしは、脱いでる途中のシャツがはだけてしまった
彼女は、物欲しそうに、せつなそうな顔をしていた
「いいよ」
下着を脱いで、わたしたちは重なった
抱きしめあった
心臓の、早い鼓動が響く
「あったかい」
わたしの心まで満たされてく
アナタが、好きだってことも再確認できる
口付けをしながら
彼女のソコに指を這わす
すこし、耐えるように喘いでる彼女を見て
わたしは、もっといじめたくなった
「すきだよ」
彼女の顔が、赤くなったのがわかった。
恥ずかしいのか、腕で目元を隠してる
たまらなく、アナタのことが、もっと愛しくなった
「すき」
この時間が
愛も全部分かち合える、この時間が
永遠に続けば良いのに
なんて思いながら
わたしたちは、夜に溶け合っていく




