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かくとうのぶらっど


マッシュは構えたままこちらを鋭く睨んでいる。


「あ、アルス。そ、そいつは、一体何もんだっ?」


 クソッ。マッシュのやつ完璧にわかっていやがる。

 さぁ、何てごまかそうか。


「肌がビリビリして来やがるぜ」


 さすが野生。

 本能の嗅覚はただ者ではないなっ。


…………。


「こ、これが恋ってやつか?」


???

はいー?


 マッシュは自然と構えをといた。

 何やら照れ臭そうにこっちにくるが、やめてほしいもんだ。


「悪かったよお嬢さん、構えちまって! どうやら俺はあんたに惚れちまったらしい」


 お前の野生の勘と脳ミソの処理能力どーなってんのよ?


「うむ。わらわにほれたかこわっぱ。じゃがお前はまだまだ弱いのじゃ。だから諦めるのじゃ」


「俺の心に火を着けたお前の名前をもう一度、聞かせてほしい」


「わらわは神竜の巫ゼフィーじゃ。よろしくなのじゃバーニング」

「あぁ」


 二人はなぜかがっちりと握手をしているが、なんだこの茶番は!

 話を戻さないとバーニングワールドが終わらなそうだ。


「おぃ。どうしてお前ここがわかったんだ? それと、本当の要件を早く言え」


「ああ、ここがわかったのはミーナがこっちに向かうといっていたからだぜ! 走ってたらビンビン感じたからな!」


 ビンビンとか表現はやめろっ。

「あとそうだ。ミーナが魔法? が使えるようになってるからとか何とか言ってだぜ」


「はじめからそれを言えっ」


 収納魔法が使えるようになったか。

 じゃあこいつはただの伝言役で走らされたのか。


……そぅ思うとちょっとだけかわいそうなやつだ。

 まぁいい。俺もこいつの力を借りたいと思っていたんだ!

「なぁ、マッシュ。今暇か? ちょっと手伝ってほしい事があってよ」


「はぁー? 手伝えだ? 俺は今からゼフィーに認められる男になる為にさらなる修行をだなー」


「わらわは修行より手伝ってくれるほうがいいのじゃ」



「くぅーっ。ゼフィーわかったぜ!俺のハートが手伝えと言っている!なら俺は俺のハートにしたがうまでだ」



 まったく。俺のはなしを聞いてほしいもんだ。

くぅーを書くと

某賭博漫画が出てくるのは俺だけか?

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