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たよりにナーレ

 


 マリアンとミーナの事は黙って置くことにした。

 これ以上魔族と関わるのはよくないと思ったからだ。


 なによりー、トラブルの気配しか感じないよねっ。


 イリスを見た途端にミーナが、村ごと焼き払う可能性は十分にある。


 うん。そっとしといてあげよう。



「ゼフィー、明日にはこの村を経って、この国を出るから、そのつもりでいろよ」


 ゼフィーは怒っているのか、不満げだ。


「何を言うておるのじゃ? それは無理じゃ。国を出たら魔王達との戦争がおきるのじゃ」


 無理とは?

 戦争とは??

 幼女主義とは??!


 って、俺のほうが何を言うておるのじゃ?

 状態ですけどー。



「なんでよ?」


「わらわは魔族で言う、この国を支配している者じゃ。わらわが一歩でも国を出たら、他の国の魔王から侵略者とみられて、戦いになるのじゃ」


「マジ?」


「マジなのじゃ」


 この顔で戦争の引き金と言われてもねぇ。


 幼女様がこの大地に降り立った。

 さぁ、世界を壊す戦争を始めようか!

 って何よ?


 はぁはぁと魔力ペンを振りながら、ロリを巡るロリータだけのアツき萌える戦争(非暴力)ならまだわかる。


 ロリータ降臨からの魔王と戦争?

 じゃあオイラどーすんのよ?


 魔竜スペックここでもってくんなよーっ。

 無理じゃん。

 この国から逃げるの無理じゃん!


「だから、ここで一緒に住むのじゃ。そしてわらわの子をつくるのじゃ」


…………。

 子供はおねんねする時間だぜっ。


 こーんな、何もないとこでずっと住むの?


 でも、見つかりにくいのはここぐらいかぁ?


 やれやれだぜっ。



 神様、どうかあの国王のジーさんに見つかりませんように…………。

 ボクいい子にしてるよ。神様。



 んー。

 何なんだこのトラブル発生率はっ。

 あっ、あれか?

 俺にもどこか呪いがつけられてんのか?



 誰か俺を助けてくれっ。





 こうして俺も、めでたくこの村に住む事になった。


『面白かったよ』『やってんなぁ』『友達になれそう』『ゼフィーさまぁー』

と思った方。

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