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お、おれの、、、でばはぁー




 俺はまた、妄想しているのか? と思ったがそうではない。

 これはリアルだ。

 何故なら、俺がツッコんだら普通、消えるからだ。


 こぶとりで、小綺麗な商人と奴隷がいる。

 奴隷のその首もとには、ナイフが向けられている。


 勘弁してくれっ。

 空気読んでくださーい。終わった流れだったじゃん。

 何で真打ちの、また真打ちが出るのよ?


 あたりが出たらもぅ一本。

 はいっあたりっー。やったぁー。

 っじねぇーよ。全世界の誰もいらないから。



 やれやれだぜ。


 …………最近こればっか思ってる気が……。



「わ、私は今までの奴らような甘い性格ではない。さぁ、わたしを逃がせ」


 ゼフィーは、動こうとはしていない。

 先程助けた人はまだ座っている。


 いや、あんた何も言わなかったら、逃げれたんじゃ………。


「ゼフィー、今度こそ、何もするなよ」

「わかっておるのじゃっ」


 ホントにー??


「逃げたきゃ逃げな。ただ、その人質は解放しろ」


「ば、バカを言うな。こいつらは私の商品だ。それに、背後から打たれたらかなわん」


 商人魂、今見せてんじゃねぇよっ。


 「なら、お前一人でどうする? その人を盾にして戦うか? ナイフをこっちに向けた瞬間、お前の首から綺麗なトマトジュースをご馳走してやるよ」


 俺は人を装備した事があるからね。

 実践済みだから……動きも読みやすいよーん。



 何にせよ。スキが欲しい。

…………。


 お互いに動けない。


 その時だった。


風の刃(ウィンドカッター)



 刃のような鋭い風。

 魔法だ。座っていた人が放った物だ。


 見事なコントロール。

 魔法は商人のナイフを持った手に当たり、ナイフが中に舞う。

 捕まっていた人はその場から走り出す。


 ちょっと手が痺れたくらいのダメージか?

 だが、人質がいなければそれで十分。


 俺は即座に駆け出し、腰元のナイフに手をやった。



 ザッザッザッザッ。

 悪徳商人さん、血のシャンパンといこうぜっ。


「避けるのじゃ」

 ドヒュッン。

「わっ、ちょっちょ」

 何とか黒炎をよけ……。



「ジャグァぁーーー」

ブォォーーー。

 …………親玉の消滅を確認しました。


 あっぶねぇーって。お、俺の出番は? どこん?


 ちょっと格好いい台詞、いっちゃったじゃん。

 恥ずかしいやつじゃん。



 ねんのため。かくにーん始めっ。


 前後、よーしっ。

 左右、確認よーしっ。

 敵勢、見当たりません。


 うむっ。ごくろうであった。

 これより警戒体制を解く。


……やはり、あやつで最後だったか。



 お、俺達のー勝利だッー。

 俺だけ、何もしてないけど…………。

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