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ロリはローリングドラゴン

 目の前に巨大な魔力を持つ、知らない幼女が現れた。

 まだだいぶ距離はある。


 さぁ、元勇者よ。君ならどうする。


  こうげき

  ほっぺをぷにぷに

  なでなで

  ペロペロ

 →ブヒヒッ。お嬢ちゃん、デヘヘッ、おうちはどこかなぁー?


 おいッ。俺の選択肢よ。もぅちょっとあるだろ。


 よし、深呼吸。ブヒヒッをのけて言おう。


 幼女は手のひらをこちらに向ける。



「お、お嬢ちゃん、デヘヘッ、おうちはどこかなぁー?」


 手のひらから、すぐさま黒炎の塊が飛んでくる。


 黒炎は俺の横を通り過ぎた。

 ブヒヒッのインパクトのせいで、デヘヘッをいれちったぜ。


 ドボッーーーーーッ。


「わらわを覚えておらぬのか?勇者よ」

「お、俺は勇者じゃないよ」


 背中が暖かい事には慣れている。

 見ないほうがいぃな。うん。

 それに俺は、元、元勇者でーす。テヘッ。


「俺はこんな黒炎なんて、魔竜の時に見たぐらいだぞ」


 またも黒炎が飛んでくるが横っ飛びで何とか避ける。

 本気で狙ってきやがった。


「覚えているではないかぁー」

「いや、何をよ?」


「わ、わらわが、魔竜じゃーー」


 渾身のじゃー。がこだまする。

…………。


 討伐した魔竜が幼女ってどう言う事よ?


「えーと、転生したら幼女だった的な?」

「わらわは死んでおらんは」


 はい???


「魔竜は勇者が討伐したよね?」

「肉体はな。心臓となる魔石はなかったであろうに」


 …………。


 んな事、知らねーよっ。死ぬ時?蒸発して見えなかったよ。


「で、仕返しに来たと?」


「わらわは言ったぞっ。こう言っただろう。強きものよ、わらわは覚えておるぞ。覚えておるからなと」


 …………?


「で、仕返しに来たと?」


 …………。


「いやいや、おぬしがわらわを覚えてないと思って、ちよっと頭に血が上ってしまったのじゃ」


「幼女の姿でわぁー魔竜だー久しぶりだなぁって思わないぞ。で、要件はなんだ。元勇者としてい、ち、よ、う、聞いてやる」


「うむ。話がはやいな。わらわより強かったのはおぬしだけなのじゃ。だからおぬし、わらわと結婚し、子をつくるのじゃ」




 ダメーーーーー。絶対。おとーちゃんは許しませんよっ。

いや、行けよ根性なし

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