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一人旅  作者: 名鳥 佑飛
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第5話


 女性に私的なことを聞くのは失礼ではないかという葛藤がありながら、田村は松山に訊いてみたいことがあった。そう思いながら、田村は京都に向かっていた。

 すると珍しく電話が鳴った。相手は会社の上司かもしれない人物であった。電話帳に登録する際、しっかり名前を記入しておけば良かったと少し後悔した。会社の上司かもしれない人物は田村に向かって会社でトラブルが起きたため、今すぐ会社に来てほしいという連絡だった。

 入社以来土日はしっかり休みを貰っていたため、契約違反ではないかと思った。田村は渋々、会社へ向かった。


 会社へ向かうと空気がいつもより重く感じた。席に座ってあくびをする者、寝癖を直さず出社した者、いつもよりメークが薄い者…。彼らの名前がすぐに出てこない辺り、この会社で何をしてきたのか自問自答したくなった。

 間もなく部長がやってきた。分かるくらいの神妙な面持ちである。部長は、会社の新規事業が失敗したため倒産寸前であると話をした。なぜだろう、会社に愛着がなかったためか、不思議と驚くことはなかった。むしろそんな予感がしていたかもしれない。

 しかし、これからどうするか…。会社を後にし家に帰る途中、松山から連絡が入った。どうやら京都に行くと連絡していたのに来なかった田村を心配したみたいだ。田村は、その流れで訊いてみたいことを…。

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