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一人旅  作者: 名鳥 佑飛
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第2話


 田村は次の日の夕方、京都から東京へと戻った。世間は日曜日である。東京へ着き自宅へ帰る途中、電車で二人組の女性が一緒で行くと別れるスポットの話をしていた。

「一緒に行くと別れるスポットだって」

「何それ」

「上野公園、横浜ランドマークタワー、京都の渡月橋とか」

「えっ、私この間彼氏と渡月橋行ったんだけど~最悪~」

 現世ではたくさんの情報が存在している。正しい情報や誤った情報がある中で、どの情報を正しいと思って生きるべきか。

「所詮噂に過ぎない話。真に受ける必要はないのに、なぜ一々反応するのか、考えられない」

 田村はそう考えていた。


 電車が新宿駅で止まったとき、田村はふと窓から反対側のホームを見た。すると線路を挟んだ先のホームに、昨日京都の老舗抹茶屋近くで話し掛けてきた女性を見つけた。見た感じだと彼女も一人でいる気がした。

 そして電車は新宿駅を出発した。


 田村の中でこの女性の存在が更に大きくなっていた。

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